ダグダ(ダグザ) Dagda
ダーナ神族の大地と豊穣の神。ダグダとは「良い神」の意味。
ダーナ神族がフィモール族と戦ったときに和平交渉の使者となり、最善をつくし、
神々が「あなたは良い神だ」と褒めたたえたため。
赤毛の知恵の神。父なる全能の神。魔法のこん棒と竪琴と釜を持つ巨人。お粥が大好き。
ダナの父親。沢山の女神と結婚し、オィングスは母ボアーン(ボイン)との息子である。
エラドゥ(知恵)が父親でエラザが母親である、など親に関する説は文献によってさまざまである。
息子にオイングス、オグマ、ミディール、ボォヴ、 娘にブリギットらがいる。
所持:
こん棒=男8人がかりで運ぶほどの大きさ。片方の端でひとふりすると9人倒し、
「馬の蹄の下に飛び散る霰」のように骨が飛ぶほどの威力。
また、反対の端をふれば死んだ者を生き返らせることができた。
大釜=食べる人の徳に応じていくらでも食べ物が出てつきる事がない。
アザーワールドへ通じていて、そこから食料が溢れ出ている。
竪琴=竪琴を奏でて四季や天候を変え、聴いた者を眠らせたり笑わせたり泣かせたり自由にすることもできた。
ふしぎな豚=常若の国(ティルナノーグ )にいる豚で料理されて食べられても翌日には元通りになっていた。
服装:木こりのようなヒザまでのチュニックと、漁師のはくような馬皮の長靴をはき、太鼓腹。