ドゥルイド (ドルイド) Druid
ケルトの社会において大変強い権力を持っていた神官達の呼び名。
ドゥル=オーク イド=知恵 「オークの知恵」の意味、と言われている。
1000年以上に渡り存在し続けた。
神官であり、政治家であり、裁判官であり、詩人であり、魔術師でもあった彼らは
儀式、天文学、吟唱など、計り知れない膨大な知識を持ち、ケルトの知恵と文化を司っていた。
ドゥルイドになるには20年もの修練が必要だったとも言われており
その教育を受けられるのは、主に身分のよい家柄だったようである。
彼らの教義の中での大きな主張は「人は死んでもまた生まれ変わることができる」という
輪廻転生論であり、これは渦巻き信仰とも通じているようである。
罪人や動物などを使って、儀式で多くの生け贄をささげていた。
オークの木の宿り木を神聖なものとした。
その杖で触れた者を動物に変えてしまい元に戻せない事もあった、とも言い伝えられる。
魔法使マーリンや、指輪物語に出てくるイスタリ(ガンダルフなどの魔法使い)のイメージもドルイドと近い。
ドゥルイドには後に3つの階級に分かれ、一番上からfile(フィレ)⇒drui(ドルイ)⇒bird(バード)と言った。
関連項目 ケルト神話