ディーナ・シー Daoine Sidhe
アイルランドに住む妖精を指す言葉。
アイルランドに住んでいたトゥアハ・デ・ダナーンの勢力が衰えて、フィアナ騎士団の英雄となり、それからこの妖精達になったと考えられている。
”ディーナ・シーは典型的な英雄妖精で、中世の騎士に似た楽しみごとや仕事をする。
ディーナ・シーはいつも小さな身体をしているとはかぎらず、時には人間と同じ大きさになったり、それ以上の大きさになったりする。住処は一般に、地面の下か水底であるが、緑に覆われた円型土砦の中や、湖水や海の底にもある。”(w.b.イエイツ)
ワイルド夫人の著書『アイルランドの古代伝説とまじないと迷信』第一巻によれば、
#ディーナ・シーたちは地獄に堕ちるほど悪くない堕天使(宗教的表現である)の一群だとされており、人間が創造されるずっと以前に、地上に落ちて最初の神々となったものもあれば、海に落ちてしまったものもある。
と言われている。