主催側発表の『Fullpediaについて、著作権問題とは別に』では、
「『Fullpedia』の発行の大前提は、『Mr.FULLSWING』をとりまく以下の環境があってのことです。」とした上で、以下の事項を述べている。
①『Mr.FULLSWING』が2006年の連載終了から7年経ち、著者である鈴木信也先生も既にジャンプから離れていることから、
『Mr.FULLSWING』に関する新たなファンブックなどの発行が現在そして以後ほとんど見込めないこと。
②公式ファンブックの『球春白書』(2004年)のみならず、『Mr.FULLSWING』に関しては初めの単行本である原作ジャンプコミックスにおいても
現在Amazon等で大半が中古販売のみとなっており、事実上の絶版状態となっていること。
③『Fullpedia』の発行部数は同人誌の基準から言っても非常に少数の範囲であり、また一般流通や書店委託のルートにも乗るものではないこと。
④発表の場が同人誌即売会のプチオンリーと個人通販のみにほぼ限定され、原作である『Mr.FULLSWING』の未読者・未購入者が手に取る可能性は非常に低いということ。
これについて大幅に事実と相違する点は見当たらず、また同人誌に関連する過去の係争の事例を見ても、その同人誌の置かれた環境が大きく関わっていることから、『Fullpedia』問題を扱うための前提として機能すると考えられるため、ここに引用する。
なお、「発行部数」についてのみ公開された情報源はないが、上記の環境を踏まえた上で該当プチオンリーのサークル参加数が40であることを考えると、重大な虚偽は含まれないものと思われる。