レンズの描写比較(デジタル 標準55mmF1.8)

・55mmF1.8レンズ対決(撮影者 桜木町の青い雷)

1.ファイル命名法
 DSC00XXX - メーカー頭文字/開放値 - 絞値

・比較レンズ
P=PETRI CC AUTO55mmF1.8 SN 446715
A=ASAHI SuperTakumar55mmF1.8 SN2168836
M=MINOLTA AUTO-Rokkor-PF55mmF1.8 SN3408109
F=UJIFILM Fujinon55mmF1.8 SN 524437

2.カメラ設定

SONY α7 6000×4000
ISO100(格子模様のみISO50)

3.その他

  • 三脚使用
  • フィルター使用せず
  • フード仕様せず

【遠距離】開放⇒F2.8⇒F5.6⇒F11.0(ピント位置=アンテナ)





【中距離】開放⇒F2.8⇒F5.6⇒F11.0(ピント位置=アイのドアミラー)





【近距離】開放⇒F2.8⇒F5.6⇒F11.0(ピント位置=KARCHERの文字部分)





【格子模様】F2.8固定


【点光源】F16.0固定


コメント(桜木町の青い雷)
やはり、PETRIの特徴は、開放はコントラストが低いが
絞っていくと画面全体でコントラスト・解像度が上がる。

対する多くのレンズは、開放ではコントラストはPETRIより総じて高いが・・
絞った場合同様にコントラストが上がるが解像度が中心部を中心に上がり
周りが若干取り残される。

・55mmF1.8レンズ対決(撮影者 リバースアダプタ)

使用カメラ SONY α7 6000×4000




近景






格子です


ARhexanon50mmf1.7(鏡筒が小型化された後期型)
http://www.flickr.com/photos/101838177@N06/13005774975/

XRrikenon50mmf2(最短45cmの初期型)
http://www.flickr.com/photos/101838177@N06/13005754575/



逆光


ARhexanon50mmf1.7(鏡筒が小型化された後期型)
http://www.flickr.com/photos/101838177@N06/13005485245/

XRrikenon50mmf2(最短45cmの初期型)
http://www.flickr.com/photos/101838177@N06/13005609043/


・55mmF1.8レンズ対決(撮影者 リバースアダプタ)







近距離







逆光



コメント(リバースアダプタ)
55/1.7MCは優秀ですね。中心は55/1.8(新型)にまさり、周辺はちょっと落ちるかもしれませんが近いレベルと思いました。コントラストも少し高いかも。
この2本は、当時の他の一流ブランドのレンズと比較しても優秀な標準レンズであったと思いました。特に画面隅まで像面が平坦で解像しているのが特徴と思います。

50/2は、この中で一番古く、がんばっていると思いますが、55/1.8(新型)にくらべると少し落ちます。

55/2(旧型)は問題あり。完全に方ボケしています。最初からこうなのか、後天的な要因かは判断できません。
この個体では実力は判断できないと思います。

45/2.8は中心、周辺とももうひとつかな。
がっかりなのは50/1.7ですね。中心はシャープですが、周辺はボケボケでf5.6まで絞っても流れています。
この中では最も新しいのに。この時代にこの性能はかなり見劣りすると思います。これも個体差の可能性もあるので他の個体の作例も確認したいですね。

50/2から、近距離のボケはみんな結構似ています。ペトリのボケというのがありそう。
50/2の絞りは5枚しかありませんが、f2.8では円形に近い形になるようになっているのは55/1.8と同じです。
私は2.8ぐらいに絞って少し落ち着いた感じのペトリのボケが好きです。

55/2(旧型)は絞ると画面中心にフレアが出てます。遠景も見直すと、やはりf11は中心のコントラストが落ちてますね。
センサーとレンズの反射でデジタルで使うとこうした物が出るレンズはたまにあります。仕方がありませんが、ちょっと残念。

逆光ですが、55/1.8と55/1.7MCはゴーストの形がそっくりです。55/1.7は1.8の拡大版で設計的にはかなり近いのではないでしょうか。開放は確かに明るく、レンズ径も違いますが、他の描写の傾向など良く似ていますので。
45/2.8、50/1.7が派手なゴーストが出ないのは美点ですね。ただコントラストは低下しているのかもしれません。

格子の歪曲もそれほど悪いものはみられません。55/2は優秀な部類でしょう。

・55mmF1.8兄弟対決(撮影者 桜木町の青い雷)

比較レンズ

1.銀筐筒 SN104921(旧型)  銀P
2.格子筒 SN154632(旧型)  格子P
3.標準筒 SN446715(新型)  無印P(常用)
4.GN№筒 SN104813(新型)  GNP

DSCXXXXX-略称-開放値-撮影値


【遠景】





【近景】





【点光源】F16.0
1.銀筐筒 SN104921(旧型)  銀P
http://www.flickr.com/photos/119833412@N04/13300189293/in/photostream/




コメント(桜木町の青い雷)
1.「銀」及び「格子」は、全面で略フラットに成るのはF11.0まで必要。
2.対して、「無印」及び「GN」はF5.6で略フラット。
3.点光源に対しては、「銀」及び「格子」は同様なゴーストと思われるが
 内面反射等に関しては格子で改善されたもよう。
4.点光源に対しては、「無印」及び「GN」は略同様のゴーストと思われる。
5.ボケに関しては、銀・格子・無印・GN共に似通っているが、銀・格子の
 方が柔らかい印象を受ける。
6.SNは一番新しい?GNが一番若い№に成っているが原因は不明。
 (SNは6桁までで、7桁目が省略か?)

尚、兄弟対決の過程で55mmF1.8は途中で設計変更が行われていると思われる(反射面より)
同時代の55mmF1.8と55mmF2.0は同一光学系で、絞りの工夫(旧F1.8)・リングの挿入(新F1.8)にて
意図的に開放値が制限されている事が判明した。



新型55mmF1.8・55/2.0のリング(開放値制御用)。
http://photozou.jp/photo/photo_only/2685054/199787492?size=1024#content
http://photozou.jp/photo/photo_only/2685054/199787508?size=1024#content
反射面から、同一光学系と思われる。
(レンズ所有 桜木町の青い雷)

以降、55mmF1.8は旧55mmF1.8・新55mmF1.8と区別する。

【暫定評価】(評価 リバースアダプタ・桜木町の青い雷)
50mmF1.7<45mmF2.8=Orikkor50mmF2.0<旧55mmF2.0=旧55mmF1.8<=50mmF2.0=Takumar55mmF1.8=Rokkor 55mmF1.8=ARhexanon50mmf1.7<新55mmF2.0=新55mmF1.8<=55mmF1.7mc<=Fujinon55mmF1.8=Rikenon50mmF2.0










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最終更新:2014年05月30日 21:33