「ビブリオバトル」というゲームを御存じでしょうか。
「ビブリオバトル」とは、1人5分間で本を紹介し合い、参加者(発表者&観戦者)の投票で「一番読みたいと思った本」を決定する「コミュニケーション型書評ゲーム」です。2007年に京都大学で誕生し、今や日本全国の小中高校・書店・図書館・カフェなどでイベント化されています。
やり方は簡単です。
まずは紹介したい本を自分で選びます。発表者は5分の持ち時間をフルに使いその本を紹介します。その発表を受けて、発表者や観戦者を交えてディスカッション(質問)タイムを設け、その本への理解・関心を深めます。全員の発表が終わったら、「どの本が一番読みたくなったか?」という観点で投票し、最多投票を集めた本を「チャンプ本」として称えます。
ゲームなのでチャンプを決めるのですが、狙いはあくまで新たな本との出会い。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」のキャッチコピーにエッセンスが凝縮されています。
「Twitterマンガ語り」では月に1作品のペースで、面白いマンガをみんなでわいわい語るという活動を続けてきました。しかし、ありがたいことに日本にはまだまだ面白いマンガであふれています。
まだ見ぬ面白いマンガを知りたい!
面白いマンガをみんなに知ってもらいたい!
そんな欲求は止まることがありません。この「ビブリオバトル」というゲームを通して欲求を満たしつつ、知的好奇心・知的快楽を楽しみたい。そんな願いから「漫画deビブリオバトル
in Twitterマンガ語り」を開催します。
Ustreamを使ったオンライン開催の形をとります。観戦するだけならインターネットにつながる環境さえあれば十分です。
開催は月に1回。毎月第1日曜日の22時過ぎです。(同日の21時からは「Ustまえ語り」という企画を行っており、その月の「本語り」で語り合う漫画作品を紹介する配信を1時間行っています。その1時間の配信後、休憩・準備をはさんで「漫画deビブリオバトル」へと切り替えます)
「ビブリオバトルに興味があるのだけど身近にやってくれそうな仲間がいなくて……」とお悩みの方も大丈夫!
オンラインなら移動で頭を悩ませることもありません。
「ビブリオバトル普及委員会」発表の公式ルールに準じて行います。
《公式ルール》
- 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
- 順番に一人5分間で本を紹介する。
- それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
- 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
「知的書評合戦ビブリオバトル 公式ウェブサイト」より引用
Ustreamを介したオンラインビブリオバトルですが、タイマーも使いますし、投票もその場で行います。ディスカッションへもUstreamのソーシャルストリームやツイッター経由で参加可能です。
ビブリオバトルへの参加には「発表者(バトラー)」と「観戦者」という2つの道筋があります。
「観戦者」参加には事前登録などは必要ありません。当日、開催時間が近づいたらUstream上のTwitterマンガ語りのページへ直接アクセスしてください。ツイッターのハッシュタグ「#mangagatari」上で貼り付けるURLからアクセスしていただいても構いません。そのリンク先からご覧いただくだけです。ツイッター上やUstream上で感想を述べたり、ディスカッションに参加したり、投票したりとお気軽にご参加ください。
「発表者(バトラー)」参加には事前申し込みが必要です。また、音声配信の都合上、Skypeの用意をお願いしています。詳しくは「発表者(バトラー)参加を希望する方へ」というページにまとめました。一読願います。
「Twitterマンガ語り」では会を楽しくするための方針「5つの誓い」を宣言しています。
「漫画deビブリオバトル in Twitterマンガ語り」でも「5つの誓い」の精神は変わりません。
ゲラゲラ笑えるマンガ、熱いマンガ、辛いときに寄り添ってくれるマンガ、懐かしいあの時代にタイムスリップさせてくれる漫画、気持ちを代弁してくれるマンガ、……。まだ見ぬステキなマンガとの出会いを楽しんでみませんか。
公式サイトにはビブリオバトル誕生の経緯や日本全国での実践例、ならびに、全国で開催されているビブリオバトルの予定などが集約されています。「漫画deビブリオバトル in Twitterマンガ語り」の予定も掲載していただいています。
「ビブリオバトルって何だ?
ルール説明!!」(有隣堂Webさん作成・1分ほどの簡易紹介です)
「チュートリアルビデオ」(ビブリオバトル創始者である谷口忠大さん自らがご紹介なさっています)
ビブリオバトルは「5分間の本の紹介+2~3分のディスカッション」が発表者1人あたりの持ち時間です。YouTubeにはその様子を収めた動画がたくさんアップされており、「ビブリオバトル」と検索すればたくさんヒットします。雰囲気をつかむためにも一度ご覧になることをお勧めします。
画像はそれぞれamazonにリンクしています。一番左に並べた『ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム』は、ビブリオバトル創始者の谷口忠大さんご自身が執筆なされた著書です。
文責 tb_lb
初稿 2014.5.30
最新 2014.9.23