仲間の質問に仲間が返答

ページタイトル通りのページです。

我々の仲間の質問に仲間が答えてます。
結構、ためになる話がでてくるんで、ここに紹介していきたいと思います。

※編集者の本名が出てしまっている部分があるので本人たちの意向により一部ハンネ。


“ヨーロッパ人”という括りは“中国・漢人”という括りと一緒だとあなたは言っていましたが、それをわかりやすく教えてください。面倒だったらべつにいいです^^お願いします。てか、質問がわかりづらくてすみません。(杉浦かなめ) トマスへの質問

お答えします。ヨーロッパ人の定義がヨーロッパ系の民族ではなく、現在の一般的なヨーロッパ人を指しているものの事ならヨーロッパ人と漢人のくくりは同じだと言えます。

まず、ヨーロッパ(地域)というくくりから見ていくと、ヨーロッパというのは印欧語族のヨーロッパ系の語派の人たちの一部が、ロシアのウラル山脈より西部、カフカース山脈より北部の地域を勝手にヨーロッパと定義した事が始まりです。

もともとヨーロッパ大陸なるものは本来はユーラシアの一部ですし、

もし印欧語族という語族(誰かに強制されるでもなく伝統的に母語)だけでヨーロッパと括ってしまうと中東のペルシャ人やインド北部のインド・アーリア人が含まれてしまいます。また、人種で白色人種(コーカソイド)で括ってしまうと、北アフリカのアラブ人やエジプト民族やベルベル人、西アジアのテュルク系や多くのユダヤ系も含まれる事になります。

かんたんに言ってしまうとヨーロッパはヨーロッパ人が勝手につくって定義した枠組みといえます。

そうして見ると中国・漢人は古代の自然な流れのなかで中国という枠組み(国)ができたともいえます。
漢人(漢民族)もみな同じ(シナ語派、ただし下位の区分の語派であるが)言語系統であり、伝統的に中国語を(誰かに強制されるでもなく)母語としてきた人たちが中国・漢人なのです。

ただ、言語の上位区分で見てしまうと、シナ・チベット語族となり、チベット・ミュンマー系の語派を含んでしまいます。ですが、ヨーロッパ人がペルシャ人(イラン人などの)をヨーロッパ人とはあつかわないのと同様に、漢人とチベット人などは区別されてますよね。

国がばらばらなのか、統一されているのかの違いがあるので、違う様に感じてしまいますが「ヨーロッパ人と漢人」は括りとしてはほぼ同じなのです。


EUは同じ(一部を除く)ヨーロッパ人(という民族集団)系同士で連合をつくったのです。中国も漢人(という民族集団)系同士で中国という国をつくったのです。

ヨーロッパを見習ってアジアも連合をなとどいう人もいますが、アジアの定義もヨーロッパ人が勝手に決めたものであり、系統の違う民族が沢山いるばかりではなく、面積も大きく、なおかつ人種も多様であることを考えれば非常にむずかしいことであると自分は思います。



ヨーロッパ人の下位区分の国や民族
  • ヨーロッパ人/イタリア人やゲルマン人やケルト人

中国・漢族の下位区分の民族
  • 中国・漢人/山東人や福建人や広東人

中国・漢人の下位区分の〇〇人という区分は、日本では県民や府民や都民や市民(たとえば大阪人)などに例えられてしまいがちですが、中国の場合は(地方出身者やその子孫が多くいる都市部を除いては)民族差といって差し支えないほどの違いがあるわけです。

それをひとつの漢人という民族だと漢人が定義したワケです。

ヨーロッパ人もヨーロッパ人が自らヨーロッパ人を(と)定義したワケですね。



わかっていただけたでしょうか? 回答がわかりずらくてすいません^^

回答/トマス




※申し訳ない(_ _) 自分が文の8割ほどを端折りました。@ウィキのページ文字数制限を超える長文なので。山崎



感想

  • この質問に答えた行為そのものが素晴らしいですね。役に立つかどうかは知りませんが(笑) トマスさんは丁寧に答えようとしすぎて長くなることありますよね。いや、素晴らしい(笑) それにしても杉浦さんにはもう少し役に立ちそうな事柄の質問してほしていですね。自分が言うのもなんですが。--ふじた



少し修正。どうでしょうか?

最終更新:2012年12月23日 19:35