戦闘以外の基本システム

  • このページは戦闘以外での基本システムの不満点について扱う。

バランスの悪いイベントムービー配分

今作にはイベントムービー(ねこにんの里で鑑賞できるもの)は15個あるが
そのうち5個は連続で流れるエンディングムービーを5分割しただけの水増し、1個はアナザーエンディング、
残る9個はといえば最序盤であるロゼ加入前に7個、最終盤の戦争に2個という配分であり、
イベントムービーの9割が最序盤とエンディングに偏っていて物語が大きく展開する中盤~終盤にはほとんどない。
(しかも15個中5個(全ムービーの1/3)が戦争中のシーン)
さらにゲームと一緒に収録されているアニメ『導師の夜明け』もプロローグの内容を扱っている。
近年のテイルズオブシリーズはイベントムービーの多さも売りにしているがさすがに偏りすぎである。

一応、これらとは別に『瞳石イベント』というムービーが多数登場するが
内容は『アニメ絵を使っているだけで動きもほとんどなく無言で流れる歴史紹介の紙芝居』である。

宿屋連泊を要求されるチャットシステム

ディスカバリーやセーブポイントでチャットが発生するのは『グレイセス』と同様だが
宿屋に泊まることでも発生するようになったせいか
進行中に見つけた新しいセーブポイントを踏んでもチャットが発生しない場所が多い。
おかげで全部見ようと思ったらこまめに宿屋に連泊して見落としがないか確認する必要がある。ガルドの無駄。
宿屋のチャットはオマケ程度なら良かったのだが普通に物語を構成する上で重要な会話も多く、
特にアリーシャ、デゼル関係は離脱後見れなくなってしまうので時期限定要素とも言える。

武器スキルシステムがわかりづらい

ランダム性が高く極めるためには慎重に強化していく必要があるので
ほとんどのプレイヤーはシステムを理解しないままクリアを迎える。
極めたら極めたで『詠唱がほぼ無くなる』などのバランス崩壊レベルの能力を発揮する。
システムを説明するチャットがあるが説明を数回に分けたぶつ切り構成であり、
ストーリーの真っ最中に割り込んで「では続きです」といったように説明が続くので混乱する。
また、武器熟練度がmaxになっても、戦闘終了画面では確認出来ないため、装備画面をいちいち開くのが面倒。

サポートタレント「意匠察知」が中途半端

サポートタレント「意匠察知」でディスカバリーを発見しても一言喋るだけで場所は教えてくれない。
しかもマップを切り替えるまで同じ場所は教えてくれない。
石碑、宝箱、ノルミンは場所がマップに表示されるのに何故ディスカバリーはダメなのか。
また、別の階層や壁の向こうにあったりしてすぐに行けない場所にあっても察知して鬱陶しい。
そしていざ近寄った時はもう2回目なので教えてくれず気付けないという事態に。

開けられない宝箱

各地にある宝箱の多くが「鍵が必要な宝箱」であり鍵がないと開かないのだが、
初期のダンジョンに最後の鍵である「金の鍵」が必要な宝箱もあるため、
宝を全て取るためには終盤になってからいちいち全ての町・ダンジョン・フィールドを回らなければならない。
特にフィールドは広いマップにポツンと置かれてあったりするので非常に面倒。
さらにその中身のほとんどは中途半端な装備品か店でも売っている普通の消耗品という有り様。
このような初見時に開けられない宝箱はRPG作品では定番であり、テイルズオブシリーズ過去作品においても
ソーサラーリングを強化しないと開けられない(行けない場所にある)宝箱、などの形で登場しているが、
数はある程度抑えられていたり中身がそれなりの品だったりしていた。
また、「銅の鍵」は序盤で必ず手に入るにも関わらず、終盤まで銅の鍵が必要な宝箱が多数出てくる。
誰でも到達時に必ず開けられる宝箱に鍵を設定する必要があったのか疑問である。

使い回しダンジョン

世界中の遺跡を巡るというスレイの目標に合わせてか、プレイ中にはたくさんの遺跡ダンジョンがある。
しかしそれらの多くが「建築文化が同じ」という都合のいい言い訳のもとにほとんど使い回しであり、
ひたすら暗く狭い通路で戦闘し、扉を開け、最奥に居る強力なモンスターを倒すだけ、
しかも後半になるほど嫌になるくらいどんどん通路も複雑になっていく何の面白みもないものになっている。
基本的にクリアする必要はなくあくまでエクストラダンジョンではあるのだが
それぞれのダンジョンでしか取れない・見つからない要素(アタッチメント・ディスカバリー・チャット・宝珠等)が多数あるので
結局全部クリアしないとコンテンツをかなり取り逃すことになってしまう。

そして極みとも言える後日談エピソードに登場する『エレイン遺跡』はなんと通過必須ダンジョンであり、
迷路のように入り組んでいる複雑な通路が12層にも及ぶ。
途中セーブポイントが数カ所あるのでワープを使えば街に戻って休むことができるが
これではダンジョン探索型の別ゲームをやっているようである。

意味の分からないアナザーエンディング(ネタバレ)

本作のイベントムービーの一つであるアナザーエンディングは、いわゆる「負けイベント」で無理やり勝利することで強制的に始まる。
その内容は「ある条件を満たさずに暫定ラスボスを倒したために、スレイたちが永遠に終わらない戦いを強いられる」というもので、スレイたちが力尽きたことを匂わせる完全なバッドエンドである。
だがあくまで「匂わせている」だけであり、ムービーの内容は何もかもが曖昧すぎて全く意味不明なものになってしまっている。しかもシリアスシーンであるはずのこのムービー内ですら、天族様は他人事のように寒い会話を続けているなど、ムービー自体がかなり滑っていると言わざるを得ない。
わざわざイベントムービーを当てた上でのこの惨状に、一部では「普通のテイルズだったらここから立ち上がって第二部が始まる展開」「真の仲間()にはお似合いの最期」「胸糞悪いゼスティリアの世界が破壊されるというトゥルーエンド」と揶揄されている。

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最終更新:2016年09月10日 16:57