PT編成制限
ある程度ストーリーが進むと、パーティ4人のうち2人は、事実上スレイとロゼで固定される。
しかもロゼが居ない間（正確には人間がスレイしか居ない間）は天族が４人居ようとも
戦闘参加できるのは２人（スレイ＋天族）のみ。
過去作品でも控えメンバーは戦闘中何してるのかなどメタな話題がネタにされていたが
今回は深刻なレベルで何をしてるのか聞きたくなるレベル。
さらに神依化が推奨とされるような場面もとても多く、そうなればこちら側は１人。
声こそ聞こえるものの孤独な戦いを強いられる。
コントローラーがあれば最大４人で協力して戦闘することもできるが
上記の通りなので進行具合によっては２人プレイまでしかできず、
常に２人で楽しもうと思うと神依化ができないのでとても苦戦を強いられる。
ちなみに後日談DLC内のイベントでは天族３人が同時に戦って人間２人が会話する間の時間稼ぎをしている。
普通に天族一斉に戦えるじゃないですか。普段はサボってるんですか。
頻繁にリセットされるパーティ編成
メニューで戦闘メンバー４人（というより天族２人）を選んで前に出しておいても
ボス戦の度にリセットされ、事前の設定を無視したメンバーで戦闘が開始される。
（例：スレイ・ロゼ・エドナ・デゼルだったのに何故かボスと戦闘開始するとライラとミクリオが出てくる等）
どうやらボス戦それぞれで推奨メンバーのようなものが設定されておりそれに合わせて天族が選ばれる様子。
しかし初登場やイベントの流れで特定キャラが出てくるのは良いとしても特に理由もなくミクリオ＆ライラが出てくるパターンが非常に多い。
戦闘中に自由に控えと入れ替えられるとはいえ出遅れてしまう事や隙ができてしまう事があり困る。
推奨メンバーが設定されていない戦闘くらい事前の設定通りで戦闘開始して欲しい。
さらにイベント後は推奨メンバーorミクリオライラが前に出ている状態のままになっているのでいちいち編成し直す必要がある。
また、イベントでよくパーティメンバーが出入りするがその度にも編成がリセットされる他、
１Pの操作キャラが勝手にスレイになる。スレイ以外を操作してゲームを進めたい人はパーティ編成をこまめにチェックしなければならない。
戦闘時のカメラワーク、低フレームレート及び処理落ち
今回の戦闘はリアルフィールドで展開という特性がある。
そのため従来作のように、背景を簡単のものに切り替えて処理を軽くさせることができず、
ヒットストップを含め、これまでの作品のようにエフェクト量の多い術技を連発して戦ってると簡単に処理落ちする。
これまで想定されていなかった戦闘フィールドにある壁などの障害物へのカメラワーク対応が甘く、
場合によっては操作キャラがカメラの外に出てしまうこともある、普通にテストプレイしていれば気付くはずだが、
スタッフのやる気を疑わざるを得ない。
特に神依・水の解禁イベントのような狭い通路で多数の敵を相手する状況だと
キャラは全く見えないし蠢くモンスターをドアップで見させられ、
何とか見えるように動こうにも敵に阻まれているようでアラウンドステップもできない等
「もうよくわからんけどボタン連打してよう」と考えるのをやめさせられる。
4連携制限
ステップ含む、それ以上の連携を繋ぐのにBGの消費が必要。
が、神衣が強すぎるため、BGを神衣以外に使う必要性もほぼない。
バランス取りのつもりだったのか、逆に連携の楽しさを封印してしまっている、
神衣に対抗するキャラ単体の強さと自由を奪い、戦闘自体がワンパターン化。
神依化のバランス崩壊
ゲーム中では人間・天族・神依がまるで３すくみのように語られるが
２キャラクターのステータスを加算した圧倒的な力を持ち、
広範囲で強力な奥義・天響術・秘奥義を持つ神依化がそれをぶち壊している。
ボスは実質２倍になった防御力を突破させたいためか高攻撃力の敵が多いので
人間や天族状態では瀕死あるいは即死といった状態。
逆に人間天族に合わせたバランスの雑魚戦・一部ボスでは一方的に蹂躙できてしまう。
２人分のステータスを持つようなキャラが混ざってしまったらゲームバランスがどうなってしまうのか、
プロどころかゲーマーならば誰でもわかりそうな大失敗を引き起こしているのである。
『エクシリア２』にも骸殻モードというパワーアップ＋無敵になるモードがあったが
あちらは必要なゲージが貯まるのが遅い＋時間制限あり＋被ダメージで時間短縮＋パワーアップ中は自分１人としっかりバランスが取られていた。
今回はすぐに貯まるゲージが１さえあればいつでもパワーアップでき解除するまでずっとそのまま。
合体しないまま戦う奴が馬鹿と言わんばかりの仕様である。
一応「特技がないので敵の詠唱を止めにくい」「一部の技使用に必要なゲージが溜まりにくい」という弱点もあるのだが
ボスが軒並み鋼体持ちのおかげで結局特技を使おうとも詠唱が止まらないし、
分裂状態では瞬殺されて復活するためにゲージを消費させられるので多少溜まりやすくとも全然意味が無い。もう神依化でいいや。
そんな神依化であるが、NPCは勝手にそれを解除してしまう。しかも敵の目の前で。
作戦で防御回復用にBGを使えと設定したにも関わらず全く回復行動をしないまま神依化を解除し
解除後すぐにまたピンチと判断して神依化し直してBGを無駄に消費していく。やめてほしい。
不親切なコマンド
天族使用中の神依化や、バトルアクトによる操作キャラ以外の神依化を行う際に
「スレイあるいはロゼが行動中でないこと」という条件が付いている。
行動中に割り込みで出来ないのは仕方ないが
あのカメラワークの中では対象キャラの行動が把握出来ないことも多く
コマンドが反映されないばかりか神依化を誤解除してしまう事も多々ある。
（神依化にはBGが必要となるのでボス戦では困る）
使用ボタンを重複させない、コマンドを送ったら行動が終了次第神依化を行う。
といった仕様ならばまだ良かったのだが。
他にも秘奥義とブラスト技のボタンが被っているため
「秘奥義を出そうと思ったのに敵が鋼体で仰け反らないため発動せず、ブラスト技が出てしまった」
という事態が起きる事もある。隙がとても大きくBGも消費されてしまうためそのまま窮地に陥ることも。
また、『天族使用中の天族チェンジはキャラチェンジを兼ねる』とあり
確かに控えにいる天族と入れ替えれば瞬時にキャラを入れ替えられるのだが
同時に出ている天族にチェンジしようとすると何故かキャラは変わらずパーティ内での位置が入れ替わるだけ。
（例：２番目にいるミクリオ操作中に４番目にいるライラにキャラチェンジしようとすると
２番目にライラ・４番目にミクリオと配置こそ変わるもののプレイヤーの操作キャラは４番目のミクリオのまま）
入れ替えるのではなくその時だけ操作を４番目のキャラに切り替えるという方法を取ればいいのだが非常にややこしい。
ステップからの上位術詠唱が強すぎる
強力な術は相応の詠唱時間を要求され術技を連携することで短縮させることができるが、
今作ではステップも連携に数えられる仕様になってしまったため、
適度な回数のステップ→天響術と連携すると強力な術を瞬時に使用できてしまう。
戦闘システム上での前作にあたる『グレイセス』での詠唱短縮はしっかり術技で繋がないといけなかったため隙を補うプレイングが必要だったが、
今作の場合ステップ自体が優秀すぎるため隙はほとんどなく、安定して詠唱短縮ができてしまう。
そのため、天族や神依化は下手に特技や奥義を使わずに範囲の広い術をこの方法で連打しているだけで十分どころか圧倒的に強く、
天族に至っては特技の範囲が狭く近距離攻撃が多いのでむしろ混ぜると危険であり存在価値がないといっても過言ではない。
特に神依・地の『グランドシェイカー』は戦場全体を攻撃＋ダウンさせるため、
（鋼体持ちの敵を除き）戦場全ての敵の詠唱を止めながら全ての味方の安全を確保できることもあって
考えるのをやめてステップとこの術を繰り返していれば終盤や隠しダンジョンのエンカウント戦闘は低レベルでもほぼ制圧可能。真面目に殴るのが馬鹿らしくなるほど。
というか味方が敵の詠唱を早め（下記参照）、難易度を上げるごとに敵の詠唱が早くなっていく仕様なのでまともに止めるのは不可能。
残念なAI
仲間がほとんど防御や回避を行わない。防御専念号令を出しても敵の目の前で棒立ち。
どうしようもない時もあるので全て切り抜けろとまでは言わないが
棒立ち時間が長すぎてただダメージを受け続ける。
上記の通りボス戦では敵の攻撃力が高いためバタバタ倒れていく。
天族は控えに回って一定時間経つことで、スレイとロゼは天族のBGを消費して神依化する事で復活できるが
アリーシャはどちらもできないので戦闘不能になったらライフボトルを使うしかない。
蘇生魔法もないのでイライラが募るばかりである。
また、敵の詠唱を妨害する作戦があるのだがほとんど機能しておらず
詠唱を防ぐどころか連携一発目に奥義を放って詠唱を加速させていく無様な行動を行う。
むしろ積極的に詠唱中の敵に向かっていくせいで作戦設定しない方が楽な場合もある。
詠唱している敵には連携中でも奥義を避けるようなAIにはできなかったのか。
戦闘不能キャラに経験値が入らない問題
戦闘終了時に戦闘不能となっているキャラが経験値を貰えないのはシリーズではお馴染みの仕様なのだが
今作では敵の攻撃力が高すぎて一瞬で戦闘不能になる、蘇生魔法がない、
アイテムを使おうにも戦闘不能のまま控えに回ってしまった天族にはライフボトルが使えない等で
この仕様が非常に厄介に感じてしまう。
経験値を逃したくないからと戦闘終了直前にボトルを使えば直後に別の誰かが倒されて終了、
戦闘不能の天族が控えに回ってしまいボスの攻撃をひたすら避けながら自然復活を待たなければいけない、
そんな面倒な場面に遭遇することが多い。待機中にNPCの神依化によって敵が倒されようものなら発狂ものである。
経験値は別で稼げばいいだけなのだが一度遅れてしまったキャラの成長はずっと遅れたまま追いつくことはなく、
雑魚戦の２０倍以上の経験値を逃す精神的ダメージは大きい。
また、戦闘不能化の回数が多ければ多いほどその戦闘でグレードが減少してしまうという問題も同時に抱える事になる。
ボス戦ではアイテムを使わない事で大幅にグレードが加算されるにもかかわらず、バカなAIのせいで使わざるを得ない場面に叩遭遇してしまう為中盤以降は殆どあって無いようなもの。
レイズデッドが健在ならばまだ現実味があったのだが…
最終更新：2016年06月22日 08:14
