キャラクター概要
外見は、ピンク色の髪を持つ長身の少年。中性的な見た目をしており、性別を間違う人もいたとかいなかったとか。
必殺技は、『闇影射球』。BHS編では派生技の『闇影射球W』を披露した他、進化後は新たに『邪影蹴天』を習得した。
性格は、熱血漢のリョウガとは対照的に冷静沈着で、ともすれば酷薄なイメージさえ与える。しかし一方で、内には熱いものを秘めており、仲間を大事にするという一面も持つ。
特に、同じ七戦騎であるキャロラのことは、幼馴染なためか大切にしており、彼女を傷つける者に対しては激しい怒りを見せる。
アルカデスのことは、故郷を滅ぼした仇として憎んでおり、当初はアルカデスを師と仰ぐ
リョウガと敵対していた。しかし、後にそれが誤解だと判明して以降は、
リョウガの良き仲間となり、彼らのピンチに駆けつけている。
主人公……?
ライバルキャラであるのだが、 リョウガよりよっぽど主人公らしいという意見が多く、「もう一人の主人公」「むしろこっちが本物の主人公」と言われている。
その理由
- 行動の動機や目的が一貫して『復讐』とされており、感情移入もしやすい
- リョウガは終盤になるまで、 目標となるアルカデスの正体や彼との関係などがほとんど判明せず、何のために旅をしているのか、読者に伝わり難かった。
- 一方ハリルは、「故郷を滅ぼした存在に復讐する」という明確な目的があり、過去のエピソードも丁寧に描かれたため、読者の共感を得やすかった。
- 仲間であれば、人間はもちろん、ポケモンに対しても優しい
- リョウガはBHS編を始め、ポケモンはおろか人間の仲間さえ安否を気遣う描写が少なく、「外道」とまで言われることが多かった。
- ハリルは、復讐に燃えてはいるものの、キャロラのことは大切にしていたし、仲間になった後はリョウガたちのピンチにも駆けつけた。
- さらにその理由も、「リョウガへのリベンジを邪魔されないために、彼を倒そうとする強大な敵に立ち向かう」というライバルキャラにありがちな自分本位のツンデレ的動機ではなく、「(偶然とはいえ)仲間が危機に陥っているのを見つけたから助けに来た」というものであり、人間キャラに対する扱いの違いは明らかである。
- 加えて三闘将編以降は、ポケモンを思いやるような描写も追加され、ますます優しさを見せるようになり、逆にリョウガの外道っぷりを引き立てることにもなった。
- 使用するポケモンが、未進化で伸びしろもあるゾロア
- リョウガのBURSTハートに封印されているのは、伝説のポケモン・ゼクロムであり、非常に強大な戦闘力を持ってはいるものの、バトル漫画の主人公には必須ともいえる『成長の要素』が見当たらない。
- 一方ハリルは、未だ進化できる可能性を残したゾロアがパートナーであり、これからの成長を感じさせるキャラクターだった。事実、三闘将編ではゾロアークのBURST戦士へと進化・パワーアップし、大きな成長を見せた。
各編での活躍
邂逅編
初登場。『光の羅針盤』を手に入れたリョウガたちの前に現れた。BURST無しで空き缶を弾丸のごとく蹴り飛ばし、岩盤を砕くというトンデモキック力を披露。さらにゾロアとBURSTし、自分より遥かに格上であるはずのゼクロムの
BURST戦士リョウガを、「不完全なBURST」だと嘲笑しながら圧倒するなど、悪い意味で読者に多大なインパクトを与えた。
しかし、キャロラから「光の羅針盤は必要ない」というボスの伝言を受け取り、リョウガを見逃して撤退する。
BHS(バーストハートサバイバル)編
キャロラとともに参戦。
1回戦突破のポケモンの中では最もステータスが低く、進化前のゾロアとポケモン界では大穴馬であるが、この世界では優勝候補筆頭・七戦騎は強いという補正で余裕の強さを見せ付けて勝ち進み、準決勝まで進出する。
キャロラを倒し、大怪我させたフロードに対し敵討ちを誓う展開はリョウガをも超える主人公らしさを思わせる。フロードに負けるものの、BHS終了時には10億円騒動を沈め、フロードを父の仇と定めてGGを脱退してキャロラと共に強くなるために新たなる旅へと向かった。
一回戦は、壁に足先を突き刺して落下を防ぐという方法で通過。
二回戦では、閉じ込められたボックス内で、デスカーンの
B戦士ラッシュと対戦。
瞬殺し、16人の中では最初に通過する。
三回戦では、
リョウガと再戦。完全なBURSTを遂げた彼と互角の勝負を繰り広げるも、キャロラの悲鳴に気を取られたところ、リョウガの必殺技を受けて気絶する。
同時にリョウガも力尽きたため、実質的に相打ちとなったが、自身の負けを認め、勝ち抜けに必要なメダルだけをとって、その場を後にした。
準決勝では、フロードと対戦。彼の腕についた傷跡を見て、故郷を滅ぼしたのはアルカデスではなくフロードであることを知り、さらに彼がGGのボスであること、アルカデスへの復讐心を利用されていただけであることを聞かされて激昂。
新たに編み出した闇影射球Wでフロードの『鉄壁斬刻』を破るも、フロードが隠し持っていた技『斧頭斬刻』を受けて場外へ吹き飛ばされ、敗北した。
決勝戦では、リョウガを応援。フロードの傷跡から、彼が「無敵」と自称する必殺技『剛鉄巨腕』の弱点を見抜き、リョウガの勝利に貢献した。
BHS終了後は、賞金を奪い合う参加者達を一喝し、リョウガに全額を贈ろうと提案する。
解散後はキャロラと共に、修行の旅に出た。
三闘将編
三闘将によってピンチに陥ったミルト達の前に、某フェニックスの如く駆けつけ、ロビーとの意外な関係や過去が明らかになった。修行を終えて、一段とパワーアップしたと思われる。今回もリョウガ以上に戦う理由が明確かつ、因縁があるので主人公としての素質はブレていなかった。
修行の成果により、Bハートの進化を果たしてゾロアークのB戦士となり、新技『邪影蹴天(ダーティーランチャー)』で、ロビーとガンクを倒した。主人公を差し置いて、作中で一番最初に進化したので、主人公としての質も進化して、リョウガとの差を大きく広げた。
さらに、勝利後はパートナーのゾロアークに感謝するなど、この漫画における数少ない評価点を独占しつつある。
三闘将戦の後、故郷と家族の仇であるフロードを倒すべく、リョウガと再戦の約束をして別れた。
リョウガを含めて、伝説のポケモンにBURSTする相手を三人も倒している。(そのうちの二人は不利なかくとうタイプ)
登場すると戦力図を大きく塗り替える作中屈指のバランスブレイカーでもある。
光の羅針盤が放つ光を偶然目撃したことで、リョウガ達の危機を知り、駆けつける。なお、この時、七戦騎の選抜試験で、ロビーと会っていたことが判明した。
修行を経たことで強くなったものの、伝説のポケモンとBURSTするロビーとガンクを相手に、苦戦を強いられる。二人のコンビプレーからキャロラを庇うなど、主人公らしさを見せるが、これが元で負傷し、キャロラも倒されてしまう。
しかし、キャロラを蔑まれ、さらに自分の甘さを嘲笑されて激昂した瞬間、BURSTハート内のゾロアがゾロアークに進化。大幅なパワーアップを遂げる。
相性面でも能力面でも不利な三闘将を相手取りながら、とくせい『イリュージョン』を駆使して二人を翻弄し、ダメージを受けつつも、新たに習得した邪影蹴天を決め、見事勝利した。
その後は、フロードへの復讐を果たすとリョウガに話し、彼と再戦の約束をして別れた。
決戦編
キャロラと共にGG本部へ乗り込み、最強体フロードと対峙、次元を超えた戦い(笑)を繰り広げる。
進化したことで戦闘力は以前の10倍に跳ね上がっており、最強体となったフロードを相手に互角の戦いを演じる。しかし、フロードがレシラムとBURSTしたことで、一気に不利な形勢へと追い込まれ、全力の邪影蹴天も通じず敗北。復讐をリョウガに託す形となった。
その後は、キャロラ共々死亡したと思われていたが、GG本部の崩落によって解放されたコバルオンに救出される。
何気にゼクロムとレシラムのB戦士と戦ったりと伝説のポケモンを使うB戦士との対決が多かった。
完結編
新たな冒険の旅に出たリョウガを見守っていたが、「一緒にいては強くなれないから」という理由で、彼とは合流せず。目的は復讐からリョウガを超えることに変わった様だ。キャロラにはその様子を「ツンデレ」と称された。
コメント
- ReBURSTにしては珍しく出番が比較的多めのキャラの中で行動の動機や目的が一貫していたな。彼はキャラ設定の管理がきちんとされていたのに、何で主人公の方のキャラ設定の管理ができていないんだ? -- 名無しさん (2014-05-28 17:49:28)
- リのキャラを楠出が、ハリルのキャラを田村が作ったからじゃね? -- 名無しさん (2014-12-13 15:41:56)
- 初心者がオリジナルストーリーのシナリオを考えると主人公よりサブキャラの方が設定が濃くなる傾向になるのはよくある事。 -- 名無しさん (2014-12-14 07:40:54)
- ReBURSTのキャラにしてはまともな方だが、ゼクロムマンをなめてかかる(初回時)、ふたりぼっち発言(ゾロアとエンブオーを素で無視)などポケモン漫画主人公にあるまじき行動がある。いくら素人だからってよくゼクロムマンに対して慢心していられたな・・・。 -- 名無しさん (2015-06-12 23:22:03)
- リバーストの無茶苦茶なテコ入れキャラの中では唯一比較的まともなキャラだったな...リョウガ教信者になるのも微妙に避けてるし、ポケモン要素もこの漫画の中では生かしている方という不思議。逆に彼がいなかったらもっと悲惨な評価になっていただろう。 -- 名無しさん (2021-02-09 22:52:07)
最終更新:2021年08月31日 20:32