クーガ村編・ラグ編 活動レポート

クーガ村編・ラグ編での不満点をまとめました。
あらすじについてはクーガ村編・ラグ編 あらすじ45~51話を参照してください。



クーガ村編(45話~48話)



45話「カルタの村へ!」不満点


  • 人間を背負って山道を猛スピードで駆け上がる生身のリョウガとカルタを、呆然と見送る通りすがりのダルマッカとメグロコ。
    • リョウガやBURST戦士を持ち上げるためにポケモンをかませ犬扱いにするという行為は今回も健在。
    • 砂漠に生息しているはずの彼ら*1がこんな山奥にいたことからしても、ポケモンに対する理解の浅さが伺える。
  • クーガ村へは、歩いて3日もかかることが判明。バルジーナを使った方がいいのでは?
    • まあ、ヤッピーとカルタは小柄だとはいえ、4人も乗せて飛ぶのは難しいのかも知れないが。
  • そもそも、リョウガたちはなぜクーガ村までカルタに同行しているのだろうか?
    • 10億円はリョウガのものだから、薬を買うまでは同行するのが道理だとしても、薬を待つ病人のことを思えばカルタ一人で帰らせた方が早いのでは。
    • 事実、
    • 実際ヤッピーも自分やミルトのことを「お荷物」と称している。
  • フロード・水着回に続き、また無駄なサービスカット。この漫画はどこへ向かっているのだろうか・・・。
  • BURSTしたルーカムの姿を見て爆笑する一同。
    • しかし、ルーカムのBURSTした姿は、これまでのBURST戦士と比べてポケモンに近い姿をしており、まるでズルッグ自体が嘲笑されている気がして、不快な気分にさせられる。
  • ジョジョ立ち&擬音のズキュウウウウン
    • 両方とも、『ジョジョの奇妙な冒険』を元ネタにしている。前者はありえないような独特のフォームで立つ通称・ジョジョ立ちであり、後者は第1部でディオがファーストキスを無理矢理奪った時の、この作品にしか味わえない独特な口調や表現方法であるため、パロディではなくシリアス展開で一つのページで同じ作品から偶然の一致と言うのはまずありえない。何の偶然か、元ネタは2012年度秋季アニメ化を果たし、過去の作品を含めて一気に宣伝度と知名度を広めていった。


46話「橋の上の攻防」不満点


  • ポケモン不在。題材なんだから、もうちょっとスポットを当てるべきだろう。
  • 橋に穴をあける程度の必殺技『超ド級メガトン頭突(ちょうどきゅうめがとんへっどばっと)』を見て、驚くリョウガたち。
    • BHS決勝では、フロードが石の舞台を粉砕していたが、そのことをきれいさっぱり忘れている模様。
  • ミルトが橋から落とされるが、全くの無抵抗。
    • こういう時こそ、空を飛べるバルジーナの出番だと思われるのだが、ミルトは出そうとしなかった。
    • バルジーナさえ出していれば、落とされても飛んで助かったのみならず、ルーカムに対し飛行技で優位を取れたであろうに、出さない意味が分からない。
  • これまでの描写から懸念されていたが、リョウガは飛べない*2ということが発覚。BURST戦士が元のポケモンより弱体化しているのではという疑惑が、より一層濃厚になる。
  • 『ゴムゴムの風船』を使うルーカム。
  • ヤッピーの頭上に落ちたおかげで助かったと言うリョウガ。本来シリアスなはずのバトル中に、ギャグ描写で助かるのは、いかがなものか。
    • 記述を見る限り、ヤッピーが逃げ出したのはミルトが落とされる直前。そんなわずかな時間で山腹を回り込みながら走るヤッピーが、まっすぐ自由落下するミルトとリョウガに踏まれる位置にまで移動できたのか。
    • もし仮に移動できるほど近い落差だったというのなら、その程度の距離を落ちたところでBURSTしているリョウガが大したダメージを受けるとも思えない。
    • 逆に死ぬほどの落下だったとしたら、その勢い+二人分の体重を生身で受け止めたヤッピーの方が死ね死にそうなものだろう。大体ヤッピーを踏みつけて助かるのなら、その辺の木の上に落ちたって助かりそうだし、自分で電撃を地面に放って反動で助かってもよかった。
    • ポケモンも使わず、BURST戦士の能力すらも使わず、矛盾だらけのふざけた展開で助かるというこのデタラメっぷりである。
  • ニッコリ微笑んだリョウガの一撃で遠くの山まで吹っ飛ばされ、反動で更に別の山肌まで飛んでいくルーカム。どう見ても谷底に落ちるより遥かに莫大なダメージを受けたとしか思えないのだが、2話後にはあっさりと復活してくる。


47話「帰れぬ理由」不満点


  • 回想で、溝にハマったイワパレスをBURSTして持ち上げるBURSTカルタ父。
    • もちろんアギルダーのBURST戦士なのだが、アギルダーは素早さが売りのポケモンであり、こんな力仕事は似合わない。
    • 何でもかんでもBURST戦士の力を見せればいいとでも思っているのか。
  • 前回でも触れられたが、カルタのあだ名が『村の劣等性、泣き虫カルタ』であることが判明。人一人を背負った状態で険しい山道を駆け抜けるほどの体力を持ちながら、こんなことを言われるあたり、住民の基礎体力はどうなっているのだろう。


48話「母」不満点


  • 母の手紙を読んで意気消沈するカルタを、リョウガは胸倉をつかみ上げて罵倒する。
    • 本来なら、悲しみにくれる仲間を叱咤して立ち直らせ、成長のきっかけを作る、感動的なシーンなのかも知れないが、それは少なくとも、昨日今日に肉親を喪った人間にやることではない。主人公失格と言われてもしょうがないだろう。
    • というか「泣き虫カルタ」なんて言ってしまっている時点で叱咤とは呼べるものではなくただの罵倒でしかない。
    • なお、この直後にクーガ村を襲ったルーカムは、カルタに対し、「さっきはよくも」という台詞を放っている。これを真に受けるのなら、
      • ルーカムとの戦闘
      • クーガ村へ帰還
      • 母の病死を聞かされる
      • リョウガに罵倒される
    • という過程を、少なくとも1日、あるいは数時間のうちに経たことになる。
    • 当然、リョウガがカルタを叱ったのも、母の病死を知らされてすぐ後のことになる。いくらなんでも、気持ちの整理すらついていないだろう。
  • 再び来襲したルーカムに立ち向かうカルタ*3に助太刀しようともせず、呑気にお茶を飲んでいるリョウガ。
    • 彼の成長を促すためなのかもしれないが、描写不足に加え、さっきの言動のせいで、とんでもない外道に見えてしまう。
  • そもそも、なぜカルタを激励する役*4を、アギルダーに任せなかったのか。
    • アギルダーはカルタの父のパートナーでもあったのだから、カルタを導く存在としては、これ以上ない適任だと思われるのだが。
  • 新必殺技『宙転杭刺(ムーンサルトバイト)』を編み出した時にも、カルタがアギルダーと心を通わせている描写はない。『完全なBURST』とは何だったのか。


今回のリョウガの行動に対しての不満点


  • これまでのリョウガの行い、仲間とのコミュニケーションおよび描写不足、そして状況等全てが最悪な方向に合わさった結果ともいえる。
    • まずは、リョウガの行いである。BHSではミルト&ヤッピーが磔のヒロイン同然の扱いを受け、リョウガが負ければ二人は処刑されるかもしれない状況において、彼はプレッシャーのような心理描写などを見せずに二人を無視して戦いを続けたということにある。一度だけ助けることができるチャンスはあったが、さらりと流されてしまった。

  • 仲間との描写不足。
    • BHS編は23話~44話と今まで2~3話かけて一つのエピソードを描いていたが、唐突に半年近く費やしたことによって、一人だけを優秀に育てても周りが全く育てられなかった。上記にあるように、リョウガの仲間はBHSの間ずっと捕まった状態にあり、会話すら満足に出来なかった事も大きい。そのために仲間との絆も育めないまま重要イベントにたどり着いたため、好感度不足ではねられる状況に陥ってしまっている。
    • カルタとは確かに友情を築けたが即敗退してしまい、選手と観客の壁が大きいために、お互いをもっと知るような描写も満足に描けなかった。本来は重要な見せ場のために計画的に描写を重ねていくものだと思う。

  • カルタ母の死における状況
    • 死からまだ数日どころか、たった数時間しか経っておらず、いきなり信じられない現実を叩きつけられたカルタの心理状況は感情が入り混じった複雑な状況である。そして母の手紙を読み、母の和解と温かい言葉によってさらに心の中は光と闇が入り混じり、混沌とした心の中から一つの光を掴もうとしていた矢先にリョウガのあの言葉である。カルタから絶交を持ちかけられてもおかしくはない。
    • カルタの母親は、その日の朝まで息があったらしい。ヤッピーに10億円を引かせる罰ゲームをさせたり、足手まといのペースに併せてクーガ村までのろのろ歩いていったり、お荷物を背負っての階段競争に夢中になってたりさえしなければ、カルタは母親の死に目に間に合ったかもしれない。いや、薬が間に合って助かった可能性さえあるだろう。悲劇性を高めるために『あと少しで間に合ったのに』と演出したのだろうが、これではリョウガたちが殺したも同然である。

  • 結論:全てにおいて悪い道をたどらないと到達できない結末。
その結果、今回のリョウガの行動は簡単に許される様な行為ではない。もしもアドベンチャーゲームの同じような状況でリョウガのような行動をとる選択肢があるとしたら間違いなくバッドエンディング直行である。



ラグ編(49話~51話)



49話「謎の美少女ラグ」不満点


  • リョウガたちは、BHSの激闘で、「アルカデスとガリュウを探す」という旅の目的を、完全に忘れていた
    • 主人公がこうも行き当たりばったりだと、目的が分からず、読者の共感を得にくいと思われる。
    • ところで、このことを話している場面で、リョウガたちは羅針盤も使わないままいったいどこに向かって歩いていたのだろうか?
      • 「光の羅針盤はアルカデスを指し示すもの」と言うのはハリルからの情報であり、ハリルの情報源はGGのはずである。
      • ところが、GGがハリルに与えていた情報は嘘だったことがBHSで明らかになった。ならば光の羅針盤に関する情報も信憑性が疑われるのだが、リョウガたちは疑問に思わないのだろうか。
  • 何の脈絡もなく、数日で急成長したカルタ登場。
    • 事前にそう思わせる描写もなく、ギャグにしか見えない。
  • ラグにリョウガを倒す事を依頼されたトラヒゲは、何故か一騎打ちで力比べを始める。
    • 手下を連れてきたのなら集団で挑めばよかったのではないか?
    • トラヒゲの手下としてワルビルが登場するが、終始後ろで応援しているだけだった。
  • トラヒゲを、BURSTすらせずに圧倒するリョウガ。
    • とうとう人間キャラまでかませにし始めたため、BURSTすることで得られるメリットが、ますます分からなくなった。


50話「2対1」不満点

  • 『ぬけがら影分身』に、大きな弱点があることが判明。分身すると、その分パワーが大幅に減少してしまう*5模様。某龍玉に、全く同じ技があったような……。
    • どこぞの昆虫系メダルで変身する特撮ヒーローも、似たような能力を持つが、こちらは分身の数が多い上に、1体1体のパワーも本体と同等という、ほぼ完全な上位互換である*6
  • この設定自体は、分身技の弱点としてよくあるものだが、見せ方がまずかった。手足を押さえつけられたラグは、尻尾で分身を攻撃し、あっという間に拘束を解いてしまったのである。
    • いくらBURST戦士とは言え、相手は未進化ポケモンと融合した少女である。こんなあっさり破られてしまっては、分身した意味がないのでは?
    • しかもカルタはこの前、リョウガと同等かそれ以上に高い身体能力を見せつけたばかりである。強くなったのか弱くなったのか、どっちなのか。


51話「盗まれたハート」不満点

  • リョウガは、ラグに洗脳されたカルタと戦う羽目になるが、仲間を相手に攻撃をためらう様子がない。
    • 「そう簡単には倒れないだろう」とカルタの強さを信頼しているとも取れるが……。
  • 前々回、リョウガが羅針盤の光を追いかけて走っていった時、ミルトとヤッピーは置き去りにされていたと判明。
    • アルカデス探しは思い出せても「仲間を守れる強い男になりたい」というゼクロムへの誓いは忘れたままのようだ。
  • 『恋心捕獲(メロメロキャプチャー)』が通じないリョウガ。伏線も何もない。やっぱり某龍玉に、似たような展開があったような……。
  • 「ドロボウだと……ふてぇやつだな!」ヤッピー、お前が言うな。
  • BURSTハートについて、リョウガは「奪うなら、もっと悪いやつから奪えばいいさ」と言うが、どんな悪いやつからなら、ポケモンが入っているBURSTハートを奪ってもいいと言うのか。ポケモンではいくら相手が悪党だろうと、他人のポケモンを奪うのはドロボウである。
  • リョウガの優しさ()に惚れ込んだラグは、彼らの仲間になる。
    • ルリマルといい、ミルトといい、そこに至るまでの心理をちゃんと描写した方がいいのでは……?
  • ラグが仲間になったことで、ミルトとヤッピーの更なる空気化が懸念される。
    • 彼女はミルトのヒロイン属性と、ヤッピーの小悪党・泥棒属性の両方を併せ持っているため、実質二人の上位互換とも言える存在である。
  • チョロネコ(の入ったBURSTハート)を奪われそうになったラグは、心の中でパートナーに謝る。
    • これ自体はポケモン漫画としては間違った行動ではないが、BURSTハートの中身を心配するなら、チョロネコの姿だけでも出すべきだろう。そうすれば、よりパートナーを気遣っていることがわかりやすく表現できると思うのだが。
    • しかし、今までポケモンに関しては活躍するかと思ったら裏切られ、ポケモンが本編を切り開くような展開は一切無く、飢饉のような状況だった。あまりに唐突過ぎる展開だったため疑う人もいればこれからの描写に期待する人もいた。
    • 約1年間放置されてきたポケモンの扱いに、この漫画の人物がポケモンに対するたったわずかな気遣いでさえ、砂漠に落ちていた2~3滴の水滴しか入っていない水筒をがぶ飲みするほど輝いて見えたのも無理はない。残念なことに翌週では前回の涙は嘘だったのかと自分の欲で変身し、大きな意味も無くリョウガを持ち上げたのでやはり裏切られたと、一週間で皆の評価は一変してしまった。
    • また、今回のようにトレーナーがポケモンを気遣う描写や展開は、冒険開始から最初のジム戦前後等で必ず到達しなければならない成長要素となっている。



コメント

  • 未完成のまま作って済みません。やっと完成させました。
    不十分なところや、間違っているところがあったら、どんどん直して下さい。 -- 名無しさん (2012-05-31 23:44:37)
  • 45話「母」の所に
    静観するリョウガと書いてありますが
    実際は戦いはカルタに任せて
    リョウガはのんきにお茶を飲んでいただけだったような? -- 名無しさん (2012-06-02 23:57:00)
  • うわ、本当だ。
    直しておきました。 -- 名無しさん (2012-06-04 08:12:43)
  • 感情的だったり言いがかりに近い批判は、するべきではないというご指摘があったので、数カ所修正しました。
    他にも、「ここが駄目」「ここを変えるべき」というご意見などがあったら、みんなで修正していきましょう。 -- 名無しさん (2012-06-07 18:49:02)
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最終更新:2019年02月05日 01:52
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*1 特にメグロコは、図鑑説明で「砂漠の砂の中で生活」と明記されている。

*2 ゼクロムはしっかり『そらをとぶ』を覚えられる。

*3 昔の変身物には、恋人の死に直面した状況で戦い、さらに相手は完全予測・対策を施しており、無敵の技すら跳ね返され、心を乱されて敗北したエピソードがある。

*4 先の話の後編では演出も合わさって作中最高視聴率を叩き出し、物語も最終回と思えるほどの盛り上がりを見せた

*5 例えば5人に分身した場合、一体ごとの力は、通常の5分の1になる。

*6 余談だが、某嘘八百科辞典サイトでは、この漫画も特撮モノ扱いされている。