Burstハート

概要

本作に登場する道具で、根本的な世界観の土台をなすキーアイテム。宝石の様な見た目をしている。
モンスターボールが中にポケモンを出し入れするのに対し、BURSTハートは中にポケモンを封印することで、使用者をそのポケモンと融合させることができる。
BURSTハートを使用してポケモンと融合することを『BURST』といい、BURSTハートの力でポケモンと融合して戦う人間は『BURST戦士』と呼ばれる。
ポケモンと一心同体になれる、ポケモンファンにとっては夢の様なアイテム……と言いたいところが、描写や設定、使用者の言動など、至るところに大量の問題点が存在し、本作が「ポケモン漫画として駄作である最大の原因」とされており、アンチスレでは諸悪の根源として扱われている。
通称は『Bハート』『BH』『嘔吐心』。

本物と人工

BURSTハートは、大別すると、本物(オリジナル)と呼ばれるものと、人工と呼ばれるものの、2種類が存在している。見た目の形状は、どちらもほとんど同じ。ただし、唯一の例外として、GG三闘将の使用する人工BURSTハートは、通常のBハートと異なる形をしている。

本物(オリジナル)

詳細は不明。ただし、作中での台詞などから、人工のBURSTハートに比べて、より強くポケモンの力を引き出すことができるらしい。
人工BURSTハートやモンスターボールなどと違い、中に入れられたポケモンは、二度と外に出ることが出来ず、そのままBURSTハートに永久封印されることになってしまう。
また、アルカデスの手掛かりとなるキーアイテム『光の羅針盤』を起動させるのにも必要とされる。
ちなみに、序盤では貴重品であるかのように語られていたが、バーストハートサバイバル編で本物のBURSTハートが大量に登場してしまい、この設定が破綻してしまった。
なお最終話で、リョウガの調べた文献によると、解放する方法があるらしいことが判明したが、結局それが実現されないまま、連載は終了してしまった。

人工

本作における悪の組織『グレートガベル(GG)』が開発・生産しているBURSTハート。本物のBURSTハートに比べると、戦闘能力は若干劣るらしい。
詳しい開発経緯は不明だが、GGボスであるフロードの動向を見るに、ポケモンから生命エネルギーを奪って吸収することを目的として行われていた研究に由来すると思われる。
また、研究の副産物として、ヤザの武器など、ポケモンのエネルギーを奪い利用する兵器が生まれたりしている。
本物のBURSTハートと大きく違う点として、BURSTハートを砕くと、中に封印されたポケモンを解放することができる。自由に出られるとは言えないが、入れられる側のポケモンからしてみれば、本物よりも余程良心的な設計であり、バーストハートサバイバル編中盤でフロードが少しずつ非道さを見せ始めるまで、「GGはポケモンのために改良型のBURSTハートを発明した慈善団体」だと、読者の間では認識されていた。

レアリティ

BURSTハートは、その入手方法や経路などを説明されることが少ない。人工産なら『GGが開発・生産したもの』だと分かるが、本物(オリジナル)に関しては、誰が何の目的で造ったのか、どこで手に入るのかは完全に不明。大会の景品だったり、他人から貰うなどの手段しかない。
もしくは、親が使っていたBハートを子供が受け継いで使用するということが多い。というか、メインキャラの男性BURST戦士は4人(リョウガ、ハリル、カルタ、フロード、)とも、世襲でBハートを受け継いでいる。
当初はレアアイテムという見方だったが、それもBHSで崩壊し、三闘将編からは伝説のポケモンのBハートが登場するのだが、Sランク武器・神器程度の価値としか認識されていない。

主な問題点

  • 上述した通り、本物のBURSTハートは、中に入っているポケモンが外に出ることは出来ず、永久封印されることになる。
    恐らく、これが最大の問題だろう。今までのポケモンの作品を見てきた人なら、これがどれほど恐ろしいことか分かるはず。
  • 仮に同意の上でBハートに入った*1としても、中のポケモン側には
    • 外の世界を味わえない
    • 所有者以外と会話することができない
    • 他者と直接触れ合うことができない
  • などの問題点しかない。なぜ、モンスターボールと同じ様に、出入り自由な仕組みにせず、永久封印という設定にしたのかは不明。
    あまりにも非人道的で、アンチスレの住民からは「ポケモンを虐待しているのではないか」と言われている。
  • また、適当なことを言って同意させた後、できあっがったBURSTハートを高額で売ったり捨てたりすることも可能であろう。しかし中のポケモンは人間に対してほとんど何もできないし、どんなに後悔しても自力では元に戻れない。ポケモン側へのメリットは全くなく、残るのは永久封印というデメリットだけ。
  • BURST戦士などの登場人物も、中のポケモンを気遣うような描写が一切無い。むしろ逆に、「アイテム程度」にしか思っていないように感じられる。BURSTハートに頼っておきながら1人で頑張ったと言い張っているキャラクター*2が居るのが、その証拠だろう。
    と言うよりも、このマンガの大半の登場人物が、奪い取ったポケモンの強大な力に酔っているように見える。
    作画担当もそれに気が付いてきたのか、目をつり上げてニヤニヤ笑っているような、邪悪な表情しか描かなくなってきたような……。
  • 戦えば戦うほど、BURSTハートが鍛えられて強くなるという設定。
    使われるのが例え伝説のポケモンだろうと、使用者の身体能力と、BURSTハートの経験値のみで、BURST戦士の強さが決まってしまうので、中にいるポケモンは特性タイプ相性を人間に付加するだけの存在になりさがっており、ポケモンをこれでもかというくらいに無視・軽蔑している。
    そもそも、タイプ相性すらもまともに使いこなせている描写がないのだが。
  • 中のポケモンが進化すると戦闘能力が上がるという設定。進化して何倍も力が上がるなら、進化回数の多いポケモンが圧倒的に有利であり、すでに進化してるポケモンをBハート化してもいまいち強くならない、キャロラのBURSTハート内に入っているポケモンが当初ポカブであり、2回進化してエンブオーになったのなら、この漫画の設定的には相当強力な戦士のはずなのだが、作中ろくな活躍が無いのを見るに、どうやら最初からエンブオーの状態で封印したようだ。そしてそもそも進化できないポケモン(BW時点での伝説ポケモンすべて)はたいしてが成長出来ないというめちゃくちゃなパワーバランスである。

余談

リョウガの持つ、ゼクロムの封印されたBURSTハートは、内部に広大な異空間が存在し、ゼクロム以外に、謎の少年もおり、ゼクロムへと通じる扉の前で門番をしている。リョウガ以外のキャラクターに、BURSTハート内のポケモンと対話したり心を通わせた描写がないため、他のBURSTハートの中も同様の構造になっているかどうかは不明。
この少年の正体に関しては諸説あるが、バーストハートサバイバル編以降、リョウガとゼクロムの絡みが全く無くなってしまったため、重要な人物なのか、何の説明もないままに出番は終了。決戦編で再び、リョウガとゼクロムが対話する機会があったが、やはり再登場もせず、結局謎が解き明かされることはなかった。
多分脚本家が、「ミステリアスな子供キャラクターが試練を与えるという、(ありきたりな)展開」をやりたいが為に、整合性を考えずキャラクターを増やしたのではないか、と予想されている。
正直、地味にホラー。 

読者による正体予想一覧

  • ゼクロムの意志が子供の姿を借りて現れ、門番役をしている。
  • ゼクロムがBURSTハートに封印される時に巻き込まれた、一般人のなれの果て。
  • アルカデスの力を借りた代償に、BURSTハートへと封印されてしまったガリュウ。子供の姿をしているのは、BURSTハートに力を奪われ、退化し続けているから。決戦編でアルカデスの正体が判明するのと同時に、この説は否定された形になった。

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最終更新:2021年08月21日 21:17
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*1 作中ではゼクロムが、ガリュウの人望に応えて、自ら封印されたと語られている。

*2 彼の回想にすらポケモンは登場せず、完全に強くなるための道具にしか思っていないように見える。挙げ句の果てに、BURSTハートを失っても、嘆く様子さえ見せなかった。