幻のペトリ

ペトリスレで報告のあった、知られざるペトリのカメラとレンズの情報をまとめた。

1952年製、速写カメラ

血のメーデー事件をきっかけに依頼され、栗林写真機械製作所で作製されたゼンマイ駆動のモータードライブ内蔵カメラ。特許は栗林敏夫の名前で出されているが、柳澤明氏の設計。
軍艦部の大きなダイアルにゼンマイが内蔵されている。詳細なスペックは不明である。

ペトリ601

1960年のフォトキナに参考出品された試作機。

カメラ毎日1961年1月号掲載。
記事は無記名で発行後50年以上経過しているため、著作権保護期間は切れていると判断し掲載しました。

ペトリコンパクトEE

1960年のフォトキナに参考出品された試作機。
ペトリコンパクトEとは露出計指針がファインダ内から確認できる点が異なる。

カメラ毎日1961年1月号掲載。
記事は無記名で発行後50年以上経過しているため、著作権保護期間は切れていると判断し掲載しました。

ペトリFTM972

1970年のフォトキナに参考出品された試作機。名称から1972年の発売を考えていたと思われる。
当時としては非常に小型軽量のマニュアル機で意欲的なスペックであったが、発売されることはなかった。
確認できている仕様は、本体幅124mm、55mmF1.8付きで690g、シャッタースピードは8秒から1/1000秒のワイドレンジ、平均測光とスポット測光の切り替え式。
ペトリカメラの技術者OBの半田善朗さんによると、フォトキナへの輸送途中のイタリアの空港で1台しかない試作機が盗まれた!とのこと。
動作する試作ができていたにもかかわらず、量産されなかった理由は不明である。
※カメラデザイン登録集(日本機械デザインセンター編1981年)より引用。
日本機械デザインセンターが解散済みで、カメラの意匠を登録順に並べただけの書籍であることから著作権はないと判断し掲載しました。


ペトリフラッシュEE

カメラ毎日67年3月号に掲載されているが発売された形跡のないレンズシャッターEEカメラ。
大きさからペトリレーサーをベースにEE化したカメラだと思われるが、発売されなかった理由は不明である。



記事は無記名で発行後53年経過しているため、著作権保護期間は切れていると判断し掲載しました。


ペトリFE-S

1976年のカメラショーで発表された小型EE一眼レフ。
シャツターなどをユニット化することで小型化に成功した。
メカニカルシャッターの針押さえ式EEで 1~1/1000秒 1.7付きで850g ミラーアップ可能。142x92x55 ボディのみ650g
写真提供 元ペトリカメラの技術者 今関幸夫さん


85mmf1.8 100mmf2.8

ペトリカメラのカタログで発売がアナウンスされた中望遠レンズ。
画像は67年のカタログ写真と71年のシステム表。
発売されなかったと考えられていたが、元ペトリカメラ技術者、芦田保夫さんが保管されていた100mmf2.8が発見された。
芦田さんの記憶では、100mm、85mmともに量産まで進んでいたとのことで、ごく少数ではあるが販売されていた可能性がある。

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最終更新:2022年06月13日 20:14