ペトリカラー35

当時の広報写真 写真提供 元ペトリカメラの技術者 今関幸夫さん

レンズ F2.8 40mm 3群4枚テッサータイプ
シャッター ペトリMS(#000) B.1/15〜1/250秒
重量・大きさ 102x65x44mm 397g
価格 ¥15,200(発売時) ¥18,000(69年9月)
発売 1968年7月

66年に発表されたローライ35を意識した小型カメラ。
当時の雑誌等にはローライ発表以前から計画されていたという話が載って
いるが、元ペトリカメラの技術者によると、フォトキナからの柳澤明氏の
電話で開発がスタートしたという。しかし、構造はローライをまったく
参考にしていないとのこと。
当時F2.8で世界最小と宣伝されていた。(この当時のローライはf3.5)
ローライよりほんの少し大きいが、ローライが、小型化を追求するあまり
操作部の配置に無理があるのに対し、ペトリカラー35は、絞り、シャツター
スピードも指一本で独立して操作できとても使いやすい。

生産期間が数年にわたっていることもあり、鏡胴部の仕上げや巻戻しクランクなどに形態の変化がみられる。
PETRI Color35 形態分類表

カラー35専用フード取り付け時。
フィルター枠ではなく、レンズ根元の沈胴しないリングに取り付ける。

【作例】
絞り開放で撮影。

追記(2017.9.21)

2017年9月のYahooオークションに、トップカバーに栗林敏夫社長(当時)のサインが刻印されたカラー35が出品された。
J.Baird氏の著書によれば、150台限定生産とされている。
カラー35の生産時期にペトリカメラの社長が栗林繁代から栗林敏夫(繁代の長男)に引き継がれており、これを記念したものかもしれない。

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最終更新:2017年09月21日 07:38