「「提言 人を育む、知の連山としての大学へ向けて」日本学術会議」2011.5.25

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。



 2010年に発表された提言。
32ページに渡り、内容はタイトル通りになっています。

 p12に求められる大学像(本稿の提言)が掲載。

 p13に「表1 国内総生産(GDP)に対する学校教育費の比率(2005年)[12]」をはじめ、
公的支援や、教育費に関するデータなどが掲載されています。
これは結構有名な表ですね。

 大学に関わる者として、それ以上に日本の未来に大きく関わるであろう大学の未来像。
こうした提言も興味深く読ませていただきました。

p27-30がまとめ。
p31には参考文献が明示されており、過去の流れ、この提言に至る流れが見えてきます。


~引用部~

p10 本分科会では、その審議を通じて、我が国の人材育成と国民の生涯学習の充実を図る観点から、中長期的視点で日本の大学のあるべき姿(大学像)を描き、そのような大学を実現するための具体的な課題を抽出し、さらに課題を達成するための提言をまとめた。その際、現在の制度の枠組みにとらわれず、あるいは実現可能性から議論を縛ることは避け、理想的な到達目標を掲げることとした。したがって、基本的考え方、大局的制度改革の方向性を示し、大学制度などの詳細かつ具体的検討については、関係方面の長期的あるいは短期的な施策対応を要請したい。

p11 国民の多様なニーズに応える、多様な個性や機能を備えた国公私立大学への脱皮を図り、さらに入学年齢、入学時期、就学年数などにおいて飛躍的に柔軟な大学制度を設計すべきである。

p12 、知を駆動力とし、世界へ貢献する豊かな知識基盤社会の構築のためには、大学の門戸を拡げ、人材育成の質を一層向上させることが不可欠であり、それは日本の国家的な命題と位置づけられる。この世代を越える重要課題を達成するために我が国が目指すべき大学像は、以下のように描かれる。

p20 各大学は、求める学生像を含めてアドミッションポリシーを明示し、その大学が授ける教育に相応しい応募者を選抜すること、応募者の成績に加えて、クラブ活動、福祉活動、科学研究活動、文化活動、独自で行う勉強など、多様な活動を評価する方法を検討する必要がある。

→p20辺りには入試の選考方法や、大学側は学生生活で何を、どんな風に学生に育成していくかを
 明示していくことが書かれています。

→その前の部分では、カリキュラムは学生がどんな学びを欲しているか、
 そこから組むべきだとも書かれています。

p21 我が国では、学歴が個々人の人生の中で万能に働くと考える国民も少なくない。しかし、国際的には、大学は幅広い教養と高度な専門学術を習得する場であり、その学習達成と社会における実践が問われる。世界は、多くの人材が、単なる大学の知名度よりも、より優れた教育を提供する大学を求めて移動する時代に向かっている。我が国が、教育力で競える大学を構築するためには、採用や昇任などの人事制度をはじめとして、社会の中の様々な制度的改革も同時に進めていく必要がある。