「『知性について』ショーペンハウエル より所感」2011.6.4

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実際、われわれの思想のうちで最良のもの、
もっとも含蓄のゆたかな最深のものは、
突然、インスピレーションのように、
それもしばしば始めから重厚な格言のような形で、
われわれの意識にのぼってくるものなのである。
それらが、長い無意識の省察と、細目は忘れているが
しばしば遥か以前にさかのぼる
無数の着想の結果であることは、明らかである。
『知性について』ショーペンハウエル

~所感~
『知性について』は非常に読みやすい。
難儀な言い回しが少ないからだ。

知識の蓄積と、問題意識の深さ、しつこさを重ねて行くとこのようなことが理解しやすい。
例えば、専門書を初めて見る難解な用語に苦しめられながら読む。
もし専門書を読む前に入門書を数冊予め読み、ある程度の用語理解と取っ掛かりを掴んでいる状態。
これならば専門書の内容も難解度もやや身近に感じるもの。
しつこく重ねていくとどんどん加速し、自分のモノに成っていく感覚が得られる。
学校の予習復習の奨励も、部活での反復練習や、部活上だけでなく
自分の時間を使ってしつこく身体の使い方を考えて掘り起こしていく。
このようにしていくと”格言のような形”でまとまりをみせることとなる。

例えば、
「肩甲骨を上手く使って走る」
「脚を使って走るのではなく、骨盤を上手くスイングして走る」
「前に進もう進もうと力ばかり込めないで、自然と進むようにしていく」
などは一見良く解らない表現だろうが、指導を受けていると、
また言い回しは違えど、共感して頂ける選手も多いかも知れない。

実際私が選手に指導する内容も誰かの、何処かで聞いた学んだ読んだ内容が殆どであろう。
しかし、どうすればその選手が伸びるか、このトレーニングはどうか、この話しはどうか、
と普段から選手を見、考えた上での”思い付き”を話ししているのだから、
この抜粋した内容のように最良のものと成っていると信じている。

しかし更なる上を目指し、解りやすく、選手が受け入れやすい指導を目指し
知識や智恵の幅、考察の深さを求めて行きたい。

私自身はメモやノートを作り、考察を深く出来るよう取り組んでいる。
一度ではなく、何度も読み返し、見落としや漏れが無いかを気にしている。
それでも思うような成果が簡単には得られないだろう。
選手も自分なりのメモを取り、活かして欲しい。
これは誰にでも出来る簡単な習慣なのだ。
今はネットでも、書籍でも簡単に知識や情報は手に入る。
羽生棋士が仰るように
「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、
将棋が強くなるための高速道路が一気にしかれたということです。
でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きています。」
である。

指導内容も何処でも手に入り、質問が出来、予習も復習も出来る。
しかし、それを徹底して行うものもまたわずかではある。
なので、突き抜けていく選手は大渋滞を抜ける道を知っている、知ろうとしているのである。
そんな選手になって欲しい。
私もそんな指導者になっていきたい。