「意識の向上とは~チームの強さと共に~」2011.6.18

現在のレースや練習、仕事でもそうですが、、記録、力、成績が頭打ちになった場合は
トレーニング効果の限界を指し示していることが多いです。
記録、成績を向上させるためにはトレーニングの質量を上げていく必要があります。
故に、監督のトレーニング指導はレベル別、個人別になっており、その段階に応じた指導をしています。

前から言っているように、同じ補強をずっとやっても強くはなりません。
懸垂20回を毎日やっても、ずっと同じレベルでしかありません。
勿論、慣れで上手に力を使わず出来るようになっている部分もありますが、
筋力自体は加齢と共に低下していきます。
集団補強を一年生の故障者と4年生が同じようにやっても結果が出ないものです。
1年生が出来るようになる、ないし高校生でも力のある選手は早くから簡単に出来るということは、
強度はさほどでもなく、基本レベル。
故に、4年生は練習時間以外でトレーニングを増やさない限り、成績の向上は得られません。
これは距離走なども同じで、後輩が20kmをやっているならば30kmを行ったり、
きついコースを行ったりして、高い強度を、より強い選手が行っていくもの。

16分の選手がその練習に付けるならば、強度はその程度ということで、
ペースを更に上げるか、コースを変えるか、ということを考えます。
それは脚に負担も大きいので、練習時間外にプールや、自転車、
補強等をやるように指示を出している次第です。
故に指導でも部活時間中に教えられたものはメモをするなり完璧に覚えないと
部活中の反復練習を経ていませんので、外でやっても身に付かない恐れがあります。
部活の時間が長時間になると1年生、2年生の段階では講義の時間もあり、
生活全体を圧迫し、練習に付いていけない等の恐れも出てきます。
故に、講義等でも比較的に楽な3年生、4年生は部活時間外にトレーニングをするよう
勧め、更に補強や、身体の使い方の研究を自ら積極的に行うよう促している次第です。

くどいようですが、28分台、箱根駅伝の選手等は高いレベルで質量を求めます。
なので、実業団でも待遇次第で相当な差が出ます。それは陸上に時間を多く避けるからです。
大学によっても相当な時間トレーニングに時間を割いている所もあるでしょう。
多く割けても、トレーニングの質量が低くては、結果が付いてきません。
当チームが一人ひとりが耐えられるトレーニング及びその時間でないといけません。

勉強や、ビジネスマンでも新しい知識、スキルを手に入れる上でずっと入門書を勉強しても
発展していかないので、次は少々難しいもの、そして専門書へとステージを移していきます。
故に、基本→応用→発展という段階移行を大学生活、トレーニング上でも実現していく必要があるのです。

以上のことを理解し、意識向上を期し、実際に行動し、強くなっていきたいものです。
最終更新:2013年01月25日 15:41