「レース計画と目標達成行動計画」2011.9.16

当チーム、私の指導では各々の立てた目的、すなわちこのチームに入ってきた目的からまず
はっきりさせることにこだわります。
箱根駅伝を走りたい。
とそれだけを強調していても、実際は就職や資格取得、仲間、記録・・・
様々な目的があるはずです。
そのあたりをまずはっきりさせていくことで指導もしやすくなりますし、今後の方針も定まります。


さて、今回はその次の段階。
表題のものは年に二度作成します。
シーズンを大きく二つに分け、先ずは一度選手だけで作成し、それを元に相談し更新していく。
レース計画はトレーニング状況、力の状況によって変動していきます。
しかし、目的に沿って目標を立て、プロセスを明確にしなければ何を強化し、
努力すれば良いかが見え難くなります。

一方の行動達成計画では、その目標に対して現状と理想(プロセスに対する経過の理想)を認識し、
必要とする行動、それを行うと目標から遠ざかりそうな自分のウィークポイントを書いていきます。
要は、自己を見つめ、真摯に向き合い、問題意識を持って書かないといけません。


この二枚がきっちり書ける選手は何事にも自らを理解し、目標達成プロセスの思考法を持ち、
社会に出ても役立つ事と考えています。
雑に、何となく書いている選手はそれにより意識、行動改善のチャンスを遠ざけ、
その後の努力効果を薄めてしまうという自覚を持って頂きたい。
それほどこういった作業は重要だと思います。


一レース毎に更新すると尚良く、常に最新の課題と向き合えるようになります。
そうして過去のものは保管し、更新し続けていけばいかに多くの課題を乗り越えて来たか。
それが自信にも繋がります。


これからも行っていきたい、お奨めしていきたい事だと考えています。
最終更新:2013年01月25日 15:37