ランニングフォーム

何のためにフォームを考えるのか。
改造、改良に取り組むのか。
その辺りの根本的な部分を考え、検討し、スタートしないと
目的や目標からは逆に遠ざかる結果となる事もある。
違う人、それぞれに色々言われ、自分が迷うことにもなる。


「美しい」フォームが必ずしも速く走れるフォームとは限らない。
「正しい」フォームとはなにか。
「速く走るため」のフォームとは。
「自分に合う」フォームとは。

表現は幾らでもあるし、必ずしも、何処でも定義され、共有されている訳ではない。
また、「万能フォーム」のようなものは存在せず、やはり目的に応じる必要がある。
トップアスリートなどは必ずしも「何時も同じフォーム」で走っているわけではない。
種目や、環境条件、勿論、自身の成長段階などに応じても変化し続けている。


最初に目的。
美しく、格好良く走る事が目的で、記録や順位は二の次。
そんな人はとにかく「美しい」フォームを追求しよう。
万人が美しいと賛美するとは限らないが、自分なりに写真や動画で美しいと
感じればオーケーなのだから、自分の美的感覚に合ったインストラクター等に
レクチャーしてもらうのも一つの方法。


記録向上、トップを目指してならば、基礎的、基本的な動きは共通項が多いが、
距離や平地、アップダウン等の環境条件により、必要とされる動きは変わる。
様々な競技、ランニング経験からフォームを微調整可能なものにしていくのが大切。
一律、完全に固めてしまうと、一つの目的、単種目には強さを発揮するが、
複数種目に取り組む場合は融通が効かない。

勿論、自身のコンディション、体型、筋力など、日々変化する状況に応じて
フォームは変わる。一つとして同じフォームはなく、水のように自由自在に変化するもの。
身体の操作法、仕組み、伝達、感覚などによってその瞬間のフォームが成り立っている。

様々な種目やレースに取り組んで行きたい場合は、自身の引き出し、
フォームのバリエーションを増やし、上手く合わせる事が大切。

今は様々な「ランニングフォーム」について著書やサービス、レクチャーが出ている。
迷ってしまうのは自分が目的や目標が定まっていないから。
好奇心旺盛な人はとにかく貪欲に取り込んでみるのも良い。
自分に合うフォーム、バリエーションが取得できるかも。
毎日、毎回トレーニングで「フォーム」を試していくのも楽しみの一つとなる。
最終更新:2014年06月02日 10:13