「心理的参入障壁はないかー参加者、観戦の拡大と普及について考察ー」 2013.6.1

昔、囲碁大会や碁会所に通ったりしていた頃、
囲碁自体は好きだったが煙草の煙りや全体的な狭さ、密集した感じ、
そして静か過ぎて空気が張り詰めた感じが余り好きではなかった。
今では煙草の煙りはないのかも知れないが、碁を打つならネットの方がいいと思ってしまう。

些細な自己の体験からだが、そんな風に心理障壁が有って参加しない人って囲碁に限らずないだろうか。
陸上競技ではどうだろう。

マラソンを走る人は増えたが、競技スポーツとしてのランナーは増えているのか。
駅伝も非常に楽しい競技だが、組織毎の縛りも大きく、自由に合同チームを組んで出場する事も少ない。
特に組織に属していると、外でチームを一時的に組んだりするのも少ない。
結果、駅伝自体を走る機会が減ってしまう。
例えば私が指導しているチームでは駅伝が好きな選手も多い為、
極力大きい大会から小さい大会まで出場し、レギュラーの出る大会、
発展途上の選手まで全員が1年に一度は走れる様に取り組んでいる。
もっと普通の市民でも、学校でリレーをやるようにミニ駅伝でも良いから出来ないか。
記録会なども競技スポーツ中心に行っている事が多いため、
当日受付で走れる記録会が多くなると参加者も増えるのではないか。
様々なアイディアが実行されていると思うが、まだまだ普及には至っていないだろう。

スプリンター、フィールド競技の凄さ、速さ、しなやかさ、美しさは伝わり、取り組む人が増えているか。
競技会や大会に足を運び観戦する人は増えているか。
単純に宣伝し、知名度を上げれば人が集まる。
しかし心理的参加障壁を取り除く工夫をしていかないと、中々競技者、観戦者が増えないかも知れない。
例えば競技場で一般観戦者をもっと見易い位置へ案内する。
組織単位での応援はホームストレートはなくし、一般観戦者と混ざらない様にする。
大会の魅力をもっと伝え、参加するスポーツであり、観戦でも楽しめるスポーツとしたいもの。

囲碁も明るいイメージが付いてあちらこちらで気軽に参加する人が増えるといいな。
陸上競技ももっと楽しめるスポーツに発展させていきたい。
最終更新:2013年06月01日 07:53