National Office of Security Enforcement (NOOSE)



概要

日本語:ナショナル・オフィス・オブ・セキュリティ・エンフォースメント
業種:警察機関
所在地:パロミノ高地(Los Santos Government Facility) Los Santos International Airport(支部)

解説

前作のGTA4から登場する特殊部隊。通称 NOOSEまたはN.O.O.S.E.。(ヌース)
日本語訳は国家安全保障執行局。
前作ではENFORCER(今作ではポリス・ライオットという名称で登場)で体当たりをかまして、プレイヤーの車両を止めるという恐るべき敵だったが、今作でも正確無比な射撃と高い体力という正しい形で恐るべき敵として君臨する。

Nooseとは、ロープの端を輪状にした「縛り首の縄」のことである。つまり、ドラマでよく見る、処刑や自殺用の首つりロープのことである。「犯罪者には死を!」という意味か「自由の国で自ら首を絞めている」といった揶揄だろうか。ロゴの真ん中にも取り入れられており少なくともこの単語にちなんで名づけられていることは確実だろう。発音はどちらもまったく同じ。*1*2


元ネタについて

モデルはDHS(U.S. Department of Homeland Security、アメリカ国土安全保障省 *3)とSWAT(Special Weapons And Tactics、特殊武装及び戦術部隊)。他にも様々な特殊部隊の要素が取り入れられている。

ロゴについて
  • 青と緑のワシと文字、赤い丸と色を見る限りDHSを意識しているのは間違いないのだが、全体としては情報・諜報機関であるNSA(National Security Agency、国家安全保障局 *4)のロゴに近い。というよりワシの首の向きと胴の縛り首の縄を除けば、モロである。
    • ただし初登場である前作の時点で諜報活動はULPとカレンの所属する会社(後にIAAのペーパーカンパニーである事が判明)が行っており、本作からはCIAとNSAの要素を持つIAAが登場したことから、NSAの要素はロゴと名前が似通っている点以外に増えないと思われる。

DHS要素について
  • 前作GTA4の「NOOSE Cruiser(スタニアーがベース)」と「NOOSE Patriot(パトリオットがベース)」のカラーリングがDHSの物と類似している。
    • なお乗り回していたのはLCPDの警察官であった。
    • カラーリングである「白地にNOOSEロゴ、緑と青の三角、青文字」については、DHSの地上車両に使われる「白地にDHSロゴ、青の斜線と文字」、同じくDHSに属する税関・国境警備局傘下である国境警備隊車両に使われる「白地にDHSロゴ、緑の斜線と文字」を合体させたものだと思われる。
    • 本作にはパーク・レンジャー職員である自称国境警備兵を名乗る不審者が登場するのだが、現実及びGTAのパーク・レンジャー車両と国境警備隊車両のカラーリングも「白地にロゴ、緑の線と文字」だったりする。制作側も意識していたりするのだろうか。
  • スタニアーとパトリオット、アナイアレイターの側面には「Patriotism And Immigration Authority(愛国心・移民管理局)」と書かれており、DHSに属する移民・関税執行局の要素も取り入れている。
    • 実際、4ではゲーム内webニュースにおいて「捜査官が移民を取り締まるため~」との記述も存在する。
    • アナイアレイターの塗装の元ネタは同じくDHSに属する税関・国境警備局が使用するUH-60の塗装である。

SWAT要素について
  • 前作のENFORCERとAPCには「Tactical Response Unit(戦術対応部隊)」と書かれており、こちらはSWAT等の特殊部隊をモデルにしていると思われる。
    • 本作のポリス・ライオットには「Tactical Response Unit」の文字は無く、APCに至ってはNOOSE仕様は無い。

装備と能力

武器はピストル カービンライフル ポンプ式ショットガン 、そして催涙ガス 。今作でも恐らくNPCとしては最強クラスの厄介な相手。
防弾チョッキを身につけており非常にタフ(HPはランク80未満のプレイヤーより上)なだけで無く射撃精度も極めて高く、こいつら相手にカバー無しで撃ち合うのは自殺行為と言っても過言では無い。
また、今作では全体的に警察サイドのAIが強化されており、プレイヤーが物陰に隠れたりすると催涙ガスを投げ込んでいぶり出しを計ったり、数チームに分かれ回り込んで包囲しに来たり、複数人で一斉に飛び出して射撃したりする等、戦術的な行動を取るようになり更に対処が難しくなっている。

防弾ヘルメットのような物を被っているが、ヘッドショットすると一撃で倒れるためヘッドショットを狙っていくのが有効。
またヘビースナイパー ならば防弾チョッキを身につけていない部分に当てると即死し、身につけている部分に当てると2撃で死ぬ。

手配度3からポリス・マベリック に乗った状態で出現し、手配度4以降からFIB2(ブレイン部ではシェリフSUV )を使用し追跡してくる。

ポリス・マベリックの隊員

恐らく最もよく見るであろうN.O.O.S.E.隊員。両側に隊員が1人ずつ座っており、荒ぶるヘリからカービンライフルの正確な射撃をお見舞いしてくる。
オフラインではそこまででもないが、手配度3を超える状況がしょっちゅう発生するオンラインのミッション中では大きな脅威。
戦う際は、ミニガンなどで後ろのローターを破壊してしまうのが良いだろう。

プレイヤーが高所にいる場合は、ヘリからロープが降ろされ隊員が4名降りてくることがある。(いわゆるファストロープ降下)
さらに開けていれば直接着陸し、隊員を降ろしてくる。陸上からは登ってこられない場所に立てこもっていても油断は禁物。

余談だが、両側の隊員を射殺するとヘリは帰っていく。この事から、ポリス・マベリックには運転手も合わせて3名の隊員が乗っていると思われる。しかし、前述の通り降下する隊員は4名。運転手と合わせると5名の隊員が乗っている事になるが、この場合はポリス・マベリックの定員を1人オーバーしている。

SUV(グレンジャー)に乗った隊員

過去作でおなじみの4人編成ではなく本作では3人編成。
2名が車の側面に掴まって乗っており、そこからピストルを撃ってくる。なぜかリロードする動作はなく、ひたすら連射している。射撃精度が非常に高いため、油断しているとあっという間にガラスを撃ち抜かれて死亡する。
降車すると側面の2名がポンプ式ショットガンに、運転手がカービンライフルに持ち替えて戦う。

オンラインではさほど脅威ではないが、オフラインではかなりの物量で攻めてくるため脅威である。
ただし、運転手は掴まり乗りしている隊員の事は全く気にしない。他の車両や障害物と接触し、振り落とされたりサンドイッチにされたりして、勝手に殉職していることもしばしばある。

関連ミッション

オフライン・オンライン共に、様々な警察絡みのミッションに登場する。特に強盗等、大規模な犯罪にはほぼ出てくる。

オンラインの強盗ミッションにおいては、「脱獄大作戦:フィナーレ 」で初めて本格的にプレイヤーと地上戦を繰り広げる。
パシフィック銀行強盗:フィナーレ 」では、レスターの言う通りに遂行しているとポリス・マベリックに乗っている部隊以外は出現しない。しかし、人質を2名以上殺害して銀行内で通報されたり、逃走中に過剰に警察と戦ったりすると、普通の警察官に加えてポリス・ライオットに乗ったN.O.O.S.E.隊員が追加で入り口と逃走経路に待ち構えることになる。前述の通りタフで射撃精度も高いため、難易度が跳ね上がり、喪失する札束も増えるだろう。エリートチャレンジのボーナスも取れなくなるため、呼び出すメリットは無い。

その他にも「DD1幕:サーバー室 」でも逃走時に激しい銃撃戦を展開する他、オートショップ強盗の「連邦保管庫ミッション 」では貴重なコンバットPDW を携行した隊員と戦う。

ブリッター への公式書き込み
「危機的状況下では、憲法は適用されません。予めご理解ください。」


建物

Los Santos Government Facility(本部)

今作ではパロミノ高地にNOOSE本部「Los Santos Government Facility」が設けられている。

さぞかし警備は厳重かと思いきや、車で近寄ると自動ゲートがあっさり開く。数人の警備員は立っているが、武器を構えていなければ手配される事もない。
侵入で手配どころか、屋上に駐機されているバザード攻撃ヘリ を盗んでも手配されないというザル警備っぷり。
貴重なバザード攻撃ヘリに加え、オフライン限定だが屋上にはRPGまで置いてある。是非観光に行ってみよう。

オフラインではミッション「FIB襲撃作戦」で、屋上突入アプローチを選んだ時にしか行く機会がない。ここに立ち寄らずともストーリーミッションの全クリが可能であるため、残念ながら影が薄い…


オンラインでは、デスマッチのマップの1つになっている。そこそこ人気のマップのため、デスマッチをやり込んでいる人で知らない人はいないだろう。そしてドゥームズ・デイにて、ついに本格的にミッションに登場し襲撃することになり、地下にデータ保管庫があることが判明した。
その際は多数の監視カメラや警備員が配置されており、地下のデータ保管庫にも警備員が居り、侵入者が居るとなれば大量のフル装備の隊員が即座に押し寄せ、脱出経路をLSPDとともに瞬く間に封鎖するなど、かなり厳重な警備体制になっている。

その後もカジノ強盗のハッキング装置を奪うため*5や、サンアンドレアスの傭兵 ではメリーウェザーに誘拐されたアヴィを救出するために襲撃されることとなる。


建物のモデルはTwin Towers Correctional Facility


Los Santos Government Facility


LSIA Branch(空港支部)



ロスサントス国際空港(LSIA)の向かい側に、NOOSEの支部「LSIA Branch」が置かれている。本部と違って、警備員は1人のみ(稀に不在)。
パトカーが1台停められている他、その後ろにボディーアーマーも置かれている。


Los Santos International Airport Branch

隊員

前作では肩にNOOSEのロゴ、背中と胸にはNOOSEの文字が書かれていたのだが、本作ではロゴは消え、文字はPOLICEに置き換わりより特殊部隊らしくなっている。
その代わり前作では白人や黒人、ヒスパニックと人種にあふれ、顔の種類も多く、装備もヘルメットやガスマスク、ゴーグル、覆面等の差分があったのだが、今作では覆面をして顔も1種類しかない白人か黒人がヘルメットを被っているかいないかの違いしかないと寂しいことに。
この豊富な差分はロス市警や保安官に持って行かれることとなる。

またNOOSEの3Dモデルは、POLICEの文字をFIBに変えたFIB特殊部隊員仕様に再利用されている。これは愛国者の哀歌とFIB襲撃作戦(屋上突入)に登場する。なお中身はNOOSEなのでステータスの犯罪「殺したN.O.O.S.Eの数」に反映される。



保有車両

FIB


FIB2 Sheriff SUV


Police Riot


Buzzard


Annihilator


Police Maverick

最終更新:2023年06月15日 22:14

*1 また、南北戦争の後、白人至上主義団体「KKK」によって多くの黒人がリンチに遭った際、彼らの亡骸を見せしめとして町中に吊るす際に沢山使われたことから、現代でも黒人への嫌がらせに使われているケースがある。

*2 後述の通り車両の側面には「Patriotism(愛国心)」と書かれており愛国的な組織なようなので、前述のKKKの方の意味も含まれるかもしれない。ただし、4にも5には黒人隊員はいるため説としては弱いかもしれない。

*3 テロリズムや移民犯罪の防止を仕事とするアメリカの省。シークレットサービスや沿岸警備隊を傘下に持つ。FBIやDEAは司法省傘下の行政組織

*4 アメリカ国防総省傘下

*5 ここかFIBビルと択一