ヘルメス(Hermes)





種類 メーカー 和名 日本語訳 ドア 乗車定員 駆動 ギア
マッスルカー アルバニー ヘルメス 2ドア 2人 FR 4速
プラットフォーム カスタム 変更可能
カラー
改造費用クラス モデル
オンライン専用
PS4 / Xbox One / PC限定 メイン/サブ フォード・ビジネスクーペ
シボレー・フリートライン
マーキュリー・エイトクーペ
ハドソン・ホーネット
キャデラック・シリーズ61
プラットフォーム 価格 売却額 保険料 保管可能ガレージ
オンライン専用
PS4 / Xbox One / PC限定 $535,000 $ $ 自宅物件

解説

『強盗:ドゥームズ・デイ』アップデートで追加され、『ウィンターサプライズ2017』で実装されたマッスルカー。
昨今の過去作登場車両リバイバルブームに乗り、当時を思い起こさせる姿で帰ってきた。

車名の由来は、モデルのひとつである「マーキュリー・エイト」の車名がローマ神話に登場する商業の神「メルクリウス」の英語読みであることから、ギリシャ神話でメルクリウスに相当する「ヘルメース」の名を持ってきたものと思われる。

初出は『VC』。以降も『SA』『VCS』と登場しており、『VC』と『VCS』ではキューバ系ギャングが使用する『Cuban Hermes』という炎のバイナルに横出しのカスタムマフラーが装着された仕様も別車両として登場していた。
『SA』においては今作のようにカスタマイズが可能だったものの、ペイントジョブやカスタムパーツなどの改造はできず、出現率があまり高くないのも相まって少々物足りない仕上がりだった。
対する今作は非常に多彩なカスタム要素を持っており、カスタム次第では色々な独創性を引き出せる(後述参照)。

モデルは「マーキュリー・エイトクーペ」に「ハドソン・ホーネット」の特徴を加えたようなデザインである*1
キャデラックをモデルにしたアルバニーがメーカーになっていることを考慮すると、「キャデラック・シリーズ61」もモチーフに入っていると言えるだろう。
ヘッドライトがフェンダーにくっつき、流線型のボディラインを持つデザインは1930年代後半~1940年代ごろまでに多くみられる特徴である。
また、フェンダーが独立していないのは、50年代初頭の特徴である。
こういったデザインは、戦後の混乱が落ち着き、50年代半ばのキャデラック等(GTAにおけるトルネードヴードゥーのモデル車両がこの辺り)に代表される大型で派手な車両が増えると、入れ替わるようにして姿を消していった。
フレーバーテキストの「60年代には~」というのは、60年代にはこういったデザインはとっくに時代遅れになっていたことを示唆して皮肉っている。
また、デフォルトで60年代のカスタムにありがちな、チョップドトップ*2が標準で施されている。

『VC』の頃のものと見比べてみると、デザイン面ではフロントのグリルやテールライトが大きく変わったものの、車体の概形はさほど変わっていない。
よく見ると、ウィンカーやダクトなど細部にわたって手が加わっており、過去作を知らない人でさえ、1台の車両として、非常に満足のいく仕上がりになっているといえるだろう。

それぞれのパーツを見ていくと、全体の形状はマーキュリー・エイトクーペ、ウィンドウ付近はフォード・ビジネスクーペ、テールライトはシボレー・フリートラインと、所謂Bomb系*3で人気が高くよく知られる車両の特徴を上手くミックスした作りになっている。
しかしながら、テールライトはクラシックカーであるはずがLEDとなっているため、ここに少し違和感を覚える人もいるようだ。また、サイドミラーもモデル車両を意識してか、装備されていないのでここも好みが分かれるところ。

走行性能はマッスルカートップクラスと言っても良いレベルで、加速と最高速に優れている。
コーナリングも多少の滑りやすさがあるがマッスルカーとしては扱いやすい部類。
ただし、重心が高いのか、あるいはヨセミテと同様のエアサスペンションを有しているためか、高速でグリップしたままコーナリングをすると片輪が浮き上がり、車重が軽いのも相まってそのまま横転もしくはロールオーバーのクラッシュとなりやすい*4。特に凹凸の激しいオフロードでは簡単に片輪走行になってしまうため、充分に注意して走らせる必要がある。
また、速度性能の割りにブレーキが弱いため、早め早めの減速を心がける必要がある。

前述の通りカスタムは非常に豊富。ボディーペイントには前述した旧シリーズの『Cuban Hermes』風の炎のバイナルも用意されている。
サブカラーがバンパーやトリム類に適用されているので、ここをクロームにするか、別の色にするかでも大きく印象が変わる。
ボディーペイントには他にも、ストックカーレースで活躍したファビュラス・ハドソン・ホーネットを模したペイントやサビサビのペイント、ローライダー風のものまで幅広くあるので、好みに応じて印象を大きく変えることが可能。


余談

  • ツーリスモRやヨセミテと同じく地上高が低いため、バートンのロスサントス・カスタムから出るときには必ずと言っていいほど思いっきり車体が地面に擦れる。

  • 2017年12月25日限定で本車を1台のみ無料でプレゼントと粋なイベントが行われた。この情報がリークされた事もあり、配信当時は多くのプレイヤーがログインし車両を入手した。
    • しかし無料と言いながらしっかり53.5万ドルを取られるケース*5が多数報告された*6
    • このバグは報告件数があまりに多かった為か、後日全額の53.5万ドルの返金が行われた。しかしこの返金もいい加減で、単純に返金されなかったプレイヤーや、逆に購入してないのに返金されたプレイヤーもいたり、中には返金後にもう一度没収されたプレイヤーもいた。いずれにせよ、GTAオンラインの歴史上、かなりの珍事件である。

  • 『GTA:SA』には佇まいが何となく似ていた「ブロードウェイ」という車両がある。長らくそちらは実装されてこなかったが、「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートにて晴れて実装された。
    • ただしあちらはメーカーがアルバニーではなくクラシーク。

ヘルメスは、自動車と言うよりもはや伝説です。
クラシックマッスルカーが生まれて間もない1960年代、この車は既にイクリプス大通りを走りながら、
両切りタバコの煙と女性蔑視の概念をまき散らしていました。
このキャンバスになら、かなり攻撃的な作品を描き上げることができるでしょう。
しかも、感動の涙を誘うペイントは序の口に過ぎないのです。
Southern San Andreas Super Autos サイト内の解説より)

入手場所、出現場所

オフライン

  • 出現しない。

オンライン

  • オンラインショップ「南サンアンドレアススーパーオート」で購入。
    • 「サンアンドレアスの傭兵」アップデート以降、販売サイトから削除された。
  • LSカーミーティング」に『Cuban Hermes』風のこの車が参加していることがある。ベニーの愛車で、ナンバーは「B3NNY」。初訪問時のムービーでも登場する。
  • オートショップ」の車両改造依頼で登場する車両の一つ。
    • 上述の通り販売サイトからは削除されているが、ここで登場するものは正規購入できる。

改造項目



画像



参考


動画

最終更新:2023年11月02日 11:42

*1 ちなみに後者は映画「カーズ」シリーズ「ドック・ハドソン」のモデルであり、ご存知の諸兄もいることであろう

*2 屋根を切り取って繋ぎなおすことで全高を下げ、車が平べったく見えることで結果的に車体を大きく見せる改造

*3 30年代~40年代当たりの車両をローライダーカスタムしたもののこと。車体が航空機搭載型の爆弾のような流線形であることから

*4 これは皮肉にもモデル車の一つ、ハドソンホーネットがNASCARストックカーレースでロールオーバーの大クラッシュをしたことを再現してしまっている(ただしクラッシュしたのは51号車)。

*5 仕様としては、ログインするとメッセージでいくつかのアイテムとともに「無料で購入する権利」が与えられるので、それを利用して購入する、という処理だったが、何故か処理がうまくいかずにいったものと思われる。

*6 しかも売却額は無料入手扱いの為0ドルになる