38(t)駆逐戦車ヘッツァー

38(t)駆逐戦車ヘッツァー


ヘッツァーたんかわいいよヘッツァーたん。
カタカナだとなんとなーく可愛い雰囲気があるヘッツァー(Hetzer)だけど、
意味は「勢子(せこ)」らしいよ。勢子とは狩りで獲物を追い立てる役割の人の事だよ。

よく「38(t)戦車を改造した駆逐戦車」といわれたりするけど、実はちょっぴり間違い。
「[38(t)戦車]の後継機種の[新型38(t)戦車]の足回りを流用して設計した駆逐戦車」なんだ。
III号戦車⇒III号突撃砲が兄弟なら、38(t)戦車⇒ヘッツァーはいとこ…いや、はとこぐらいの関係かな?
市販の改造パーツで38(t)戦車に取り付けられるのは自動車部の魔改造能力がケタ外れすぎてるんだよ!
ケタどころかネジぶっとんでるレベル(ほめ言葉)。

でも昔の書籍やプラモの説明書には「38(t)戦車を改造して~」なんてよく記載されていたんだ。
ドヤ顔してる人が居ても集中砲火はカンベンしてあげてね。

特徴としては、安い、つくりやすい、ちっちゃい、右寄り、そしてなんか見た目カメっぽい。
お値段はIV号戦車の半額ぐらい。現代の円換算で8千万ぐらい(たぶん)。主婦も飛びつくお安さだね!
ちなみにティーガーIで11億円でゴザイマス。

そんでもってティーガーみたいな複雑な製造過程がなかったから生産性がよく作りやすかったんだ。
ヘッツァーのプラモは履帯を作ってる途中で悟りが開けるかもしれないけどね。

重さは15tちょっと。三突より8t近くも軽いよ!かわいいね。

それと何故か大砲が車体の中心から右よりにすえつけられているんだけど、
これは小型の車体に75mm48口径なんてぶっと長いものを無理やりのっけたので、
内部スペースの関係でこうせざるをえなかったんだ。かわいいね。

ちなみに車内から操作する「リモコン機銃」なんて呼ばれてるのが付いてるけど、真下についてる逆T型の棒を手で回してるだけだよ!かわいいね。

そんなこんなでお国の事情的にはイイカンジ(主に安さと作りやすさ)の駆逐戦車だったんだけど、
使うほうからしたらまあ大変ったらありゃしないわけで。

まず小さいから中は狭い。こういう形の戦闘車両にはありがちなお話だね。
そんでもって狭くて死角が大きい(特に右側)から側面を付かれるとアウト。
あと大砲が右寄りなんでバランスが悪い。とうぜん車体右側により大きい負荷がかかるんでそっちばっか磨り減る。
それと車体は軽いけどエンジン出力が低く履帯も狭いので悪路を走る性能はあんまり良くなかったんだ。
(普通の道路なら40kmぐらいでるのに悪路だと15kmぐらいまでおちこんじゃう。前線からの報告書では『遅すぎて
偵察用に使えないし、完全機械化部隊について行けない』なんて書かれる始末さ。)

というわけで、ヘッツァーたんはティーガーのような少数で無双できるようなタイプではなくて
数多くの車両で互いの死角を補いながら敵を狙う待ち伏せ防御向きの車両なのです。
…これって「勢子」の意味(獲物を追い立てる役割)からはちょっと離れてないっすかねぇ~?とか言ってはいけない。
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