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「IS-2」(2013/05/10 (金) 18:00:06) の最新版変更点
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#contents
*IS-2
スペック
|車体長|6.77 m|
|全幅|3.09 m|
|全高|2.73 m|
|重量|47.0 t|
|懸架方式|トーションバー方式|
|速度|整地 37 km/h|
|行動距離|240 km|
|エンジン|V-2-IS V12ディーゼル|
|馬力|513 hp|
|車体装甲厚|前面 120 mm /側面 90 mm /後面 60 mm|
|砲塔装甲厚|前面 160 mm /側面 90 mm /後面 90 mm|
主砲
|名称|貫徹力|装弾数|
|D-25T 122 mm|AP 152 mm / HVAP 217|26|
戦車名を見て「どこかのライトノベルのタイトルみたいだー」と思った者。
同志スターリンから直々のお言葉がある。
「ヨシフ・スターリンのイニシャルがアルファベット表記でISって知ってた?」
同志閲覧者の諸君、シベリアの大地が君たちをお待ちかねだ。
フルネームは「ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン」
ロシア語(キリル・アルファベット)で書くと「Иосиф Виссарионович Сталин」
ラテン・アルファベットに置き換えると「''I''osif ''S''talin」、英語だと「''J''oseph ''S''talin」
そんなわけで「IS-2」ってのは同志スターリンの名前を冠した戦車なんだよ。
別名「JS-2」や「スターリン重戦車」と呼ばれたりするのはこんな理由。
ちなみに「スターリン」って実はペンネームなんだけどね。「鋼鉄の人」って意味らしいよ。
本当の名前は「ジュガシヴィリ」だよ。岡田真澄じゃないよ。
IS-''2''というぐらいだからもちろんIS-1もあったんだけど、
完成したのはいいものの色々理由があって「これ、いまいちじゃね?」ってなっちゃいました。
なんやかんやで主に砲を強化したのがIS-2。細かいことはwikipedia見とけば大体書いてるよ。
ここまで、ガルパンとほぼ関係なし。
IS-2は122mm砲を搭載し正面装甲は車体100~160mm、側面90mmでしかも傾斜装甲のバケモン戦車だよ。
スペックだけみればパンターもティーガーに匹敵するよ!防御だけ見ればティーガー以上!
これならドイツもヒゲも黒森峰も大洗も一撃粉砕世界同時革命大勝利!!!
でもスペックだけで語れないのはどこの世界でも同じこと。
まずIS-2は車内が超狭い。とにかく狭い。屁をこいたらたぶん死ぬ。
そして弾薬が超重い。弾頭だけで25Kg。おじいちゃんに乗せたらたぶん死ぬ。
このクソ重い弾薬を装填手をクソ狭い車内で装填しなくてはならない。疲労で装填手は死ぬ。
しかも狭いから弾薬が28発しか積めない。パンターは81発。弾切れで死ぬ。
でも死ぬよりシベリア行くほうが嫌なんで乗るしかないね。しょうがないね。
死ぬだのシベリアだのはともかく、スペックに見えない部分で使う人は超苦労してるんだよというお話。
ここで「なんで『ヨシフ』がIとかJとか表記揺れしてるの?」っていう人へ。凄く長いよ。
そもそもこの「ヨシフ」っていう名前は聖書に出てくるヨセフって人の名前がもとなんだ。
聖書の原典は旧約がヘブライ語、新約がギリシア語だから、ヘブライ文字のיוסףとギリシア文字のΙΩΣΗΦが元祖だね。
これがラテン語に入ってラテン文字(所謂ローマ字)化してヨセフ(IOSEPH、後にJoseph)になったんだ。
ラテン文字を使う人たちは、これをジョセフ(英語)とかヨゼフ(独語)とかそれぞれの言語で読んだって訳。
(JはIの子音形だからヤ行が本来の音。英語や仏語でジャ行に変化した)
だから、元々の意味上はJSが正しいってことになるんだ。勝った、大祖国戦争完!
ところが、やれやれそうは問屋が卸さないぜ、ってなるんだ。
同志スターリンはグルジアの人で、そこではグルジア文字っていうラテン文字とは別のアルファベットを使う。
ここでもヨセフさんから引っ張ってきてイオセブ(იოსებ)って名前を作った。これが本名。読めないね。
で、今度はキリル文字ってこれまた別のアルファベットがあって、ロシア語はキリル文字を使う。
同志スターリンは二月革命後は主にロシアで活動したから、名前をロシア語でイオシフ(Иосиф、繋がってヨシフ)と呼ばれていたんだ。
そして同志スターリンの地道な革命的活動が実を結び、その名がラテン文字圏の資本家共や革命的プロレタリアートにも知られるようになった。脳筋な同志ヴォロシーロフ(KVの人)や同志ティモシェンコの代わりに国防人民委員を務め、新たな戦車に名が冠せられる用になった。
やった、究極重戦車ИС爆誕! ………とここで問題発生。
グルジア文字იにしろキリル文字Иにしろ、こいつら子音じゃなくて母音の文字なんだ。
だからラテン文字に直す時、先に説明した通り子音のJじゃなくて母音のIを使うのは当然の結果だ。
よって、音声文字上はISが正しいってことになってしまう。さぁ困った、ということ。
纏めると、本来の意味を重視するのがJS、本来の表記を重視するのがISってところかな。
ぶっちゃけスターリン戦車かスターリン2型って言っとけば間違いないよ。
それに、実はラテン文字だけじゃなくてキリル文字の間でも表記が割れてるもんだから大変。
ロシア語ИС、ウクライナ語ЙС、ベラルーシ語ІС、ベラルーシ語旧表記ЁС、セルビア語ЈС・・・
2つにしか割れてないラテン文字の方がマシなレベルだね。
(ラテン文字とキリル文字は、共にギリシア文字を元に作られた文字です。
この共通点を元にキリル→ギリシア→ラテンと直すことも出来るのですが…、
その場合HSとなってしまいます 「 И→Η(エータ)→H、С→Σ→S 」
このような表記を自分は一度も見たことがないので、きっと駄目なのでしょう)
#contents
*IS-2
スペック
|車体長|6.77 m|
|全幅|3.09 m|
|全高|2.73 m|
|重量|47.0 t|
|懸架方式|トーションバー方式|
|速度|整地 37 km/h|
|行動距離|240 km|
|エンジン|V-2-IS V12ディーゼル|
|馬力|513 hp|
|車体装甲厚|前面 120 mm /側面 90 mm /後面 60 mm|
|砲塔装甲厚|前面 160 mm /側面 90 mm /後面 90 mm|
主砲
|名称|貫徹力|装弾数|
|D-25T 122 mm|AP 152 mm / HVAP 217|26|
戦車名を見て「どこかのライトノベルのタイトルみたいだー」と思った者。
同志スターリンから直々のお言葉がある。
「ヨシフ・スターリンのイニシャルがアルファベット表記でISって知ってた?」
同志閲覧者の諸君、シベリアの大地が君たちをお待ちかねだ。
フルネームは「ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン」
ロシア語(キリル・アルファベット)で書くと「Иосиф Виссарионович Сталин」
ラテン・アルファベットに置き換えると「''I''osif ''S''talin」、英語だと「''J''oseph ''S''talin」
そんなわけで「IS-2」ってのは同志スターリンの名前を冠した戦車なんだよ。
別名「JS-2」や「スターリン重戦車」と呼ばれたりするのはこんな理由。
ちなみに「スターリン」って実はペンネームなんだけどね。「鋼鉄の人」って意味らしいよ。
本当の名前は「ジュガシヴィリ」だよ。岡田真澄じゃないよ。
IS-''2''というぐらいだからもちろんIS-1もあったんだけど、
完成したのはいいものの色々理由があって「これ、いまいちじゃね?」ってなっちゃいました。
なんやかんやで主に砲を強化したのがIS-2。細かいことはwikipedia見とけば大体書いてるよ。
ここまで、ガルパンとほぼ関係なし。
IS-2は122mm砲を搭載し正面装甲は車体100~160mm、側面90mmでしかも傾斜装甲のバケモン戦車だよ。
スペックだけみればパンターもティーガーに匹敵するよ!防御だけ見ればティーガー以上!
これならドイツもヒゲも黒森峰も大洗も一撃粉砕世界同時革命大勝利!!!
でもスペックだけで語れないのはどこの世界でも同じこと。
まずIS-2は車内が超狭い。とにかく狭い。屁をこいたらたぶん死ぬ。
そして弾薬が超重い。弾頭だけで25Kg。おじいちゃんに乗せたらたぶん死ぬ。
このクソ重い弾薬を装填手をクソ狭い車内で装填しなくてはならない。疲労で装填手は死ぬ。
しかも狭いから弾薬が28発しか積めない。パンターは81発。弾切れで死ぬ。
でも死ぬよりシベリア行くほうが嫌なんで乗るしかないね。しょうがないね。
死ぬだのシベリアだのはともかく、スペックに見えない部分で使う人は超苦労してるんだよというお話。
ここで「なんで『ヨシフ』がIとかJとか表記揺れしてるの?」っていう人へ。凄く長いよ。
そもそもこの「ヨシフ」っていう名前は聖書に出てくるヨセフって人の名前がもとなんだ。
聖書の原典は旧約がヘブライ語、新約がギリシア語だから、ヘブライ文字のיוסףとギリシア文字のΙΩΣΗΦが元祖だね。
これがラテン語に入ってラテン文字(所謂ローマ字)化してヨセフ(IOSEPH、後にJoseph)になったんだ。
ラテン文字を使う人たちは、これをジョセフ(英語)とかヨゼフ(独語)とかそれぞれの言語で読んだって訳。
(JはIの子音形だからヤ行が本来の音。英語や仏語でジャ行に変化した)
だから、元々の意味上はJSが正しいってことになるんだ。勝った、大祖国戦争完!
ところが、やれやれそうは問屋が卸さないぜ、ってなるんだ。
同志スターリンはグルジアの人で、そこではグルジア文字っていうラテン文字とは別のアルファベットを使う。
ここでもヨセフさんから引っ張ってきてイオセブ(იოსებ)って名前を作った。これが本名。読めないね。
で、今度はキリル文字ってこれまた別のアルファベットがあって、ロシア語はキリル文字を使う。
同志スターリンは二月革命後は主にロシアで活動したから、名前をロシア語でイオシフ(Иосиф、繋がってヨシフ)と呼ばれていたんだ。
そして同志スターリンの地道な革命的活動が実を結び、その名がラテン文字圏の資本家共や革命的プロレタリアートにも知られるようになった。脳筋な同志ヴォロシーロフ(KVの人)や同志ティモシェンコの代わりに国防人民委員を務め、新たな戦車に名が冠せられるようになった。
やった、究極重戦車ИС爆誕! ………とここで問題発生。
グルジア文字იにしろキリル文字Иにしろ、こいつら子音じゃなくて母音の文字なんだ。
だからラテン文字に直す時、先に説明した通り子音のJじゃなくて母音のIを使うのは当然の結果だ。
よって、音声文字上はISが正しいってことになってしまう。さぁ困った、ということ。
纏めると、本来の意味を重視するのがJS、本来の表記を重視するのがISってところかな。
ぶっちゃけスターリン戦車かスターリン2型って言っとけば間違いないよ。
それに、実はラテン文字だけじゃなくてキリル文字の間でも表記が割れてるもんだから大変。
ロシア語ИС、ウクライナ語ЙС、ベラルーシ語ІС、ベラルーシ語旧表記ЁС、セルビア語ЈС・・・
2つにしか割れてないラテン文字の方がマシなレベルだね。
(ラテン文字とキリル文字は、共にギリシア文字を元に作られた文字です。
この共通点を元にキリル→ギリシア→ラテンと直すことも出来るのですが…、
その場合HSとなってしまいます 「 И→Η(エータ)→H、С→Σ→S 」
このような表記を自分は一度も見たことがないので、きっと駄目なのでしょう)