そのバスは、いつも子供たちの元気な明るい声を運んでいた。



そのバスは、子供たちの元気な声とともに夢と希望も運んでいた。



そのバスの名は、ローザ。三菱自動車(現在は三菱ふそうが製造)が1960年から現在まで生産している歴史の長いマイクロバスである。



私が乗っていたのは、1986年から1997年まで製造されていた3代目モデルの幼稚園バスだ。



このモデルの初期型は知る人ぞ知る通称「寄り目ローザ」の愛称で親しまれたモデルで、マイクロバスでは唯一1987年にグッドデザイン賞を受賞したこともあるモデルでもあった。






そのバスの内外装を今もずっと覚えている、青とホワイトのツートンカラーの外装にフロントにROSAのエンブレム。



内装はビニール地のシートにこれまた白いビニール地のヘッドレストカバーがついており、前を見ると、フロントガラスのすぐ上についているSEIKO製とおぼしきベージュのアナログ時計は子供心に印象に残った。



現在もそのバスはわが町のスクールバスとして活躍している。




そしてこのローザと車を走らせてすれ違うたびに思うのだ、あの時は本当に世話になった。ありがとうと・・・。




平成24年5月12日記
最終更新:2012年05月12日 07:30
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