それはまだ私が小学生の頃の話。


私の大叔父は白の日産・初代ADバンに乗っていました。

我が家に来るときはいつもADバンに乗り、大叔母とともに夫婦で遊びに来ていて、私は幼いながら、その少しサビがあってディーゼルエンジンのADバンに興味を持つようになりました。


外装は白い車体に黒の樹脂バンパー、そして角目二灯のシールドビーム。ドアには黒のサイドモールがついており、現在の商用車よりもシンプルで個性的な雰囲気がありました。


カラカラカラカラという乾いたディーゼル特有エンジン音と黒煙もくもくの排気ガスを私は今でも覚えています。

内装はラジオとアナログ時計しかないシンプルなオーディオに、これまた簡素なメーター、何よりも私が気になったのは4MTのシフトでした(笑)。


当時、大叔父は83歳の高齢ドライバーでしたが、ADバンを軽々と運転する大叔父はとても頼もしく見えました。


先日、大叔父と大叔母が相次いで亡くなってしまい、私は悲しさと寂しさを感じていますが、私はADバンと大叔父叔母夫妻との思い出を決して忘れることはありません。






外装写真








内装写真




ダッシュボード周り












なお、画像はADバン捜索の旅様のサイトからお借りしました。




2012年1月16日記。
最終更新:2012年01月16日 19:58