ブーム考現学

過去にあったブームについて考察してみる感じですか。
そして、今もその趣味を続けている方を訪問してみたいと、考えていたりしてます。

★BCL
最初に俎上にあげようと考えたのは短波放送受信、いわゆるBCLブームである。
このブームについては、私は噛んでいないのであるが、BCLラジオが家にあったこともあり、そのメカニズムが男心をくすぐっていたのであえて考えることにする。ただし、ウェブ上で非常にいい考察を発見したので、もういいかなと感じている。

それはここです。

とここで、若干の感想。

BCLは無線とも関連していると思うのだけれど(無線も衰退していますよね)、装置と環境が大きく左右する世界であって、ある段階までいくと次のハードルが非常に高い。その高みに至ればいいのだろうけれど、そこにたどり着くには相当な覚悟か、財力と余暇がないと難しい。
まさに、ここにこの趣味の限界があったのではないだろうか。だが、これはあくまでも趣味の限界の話。
となると、いわゆるライトな趣味層が維持出来なかったのはなぜか、という問題が残る。
これは、日本の多くのブームと同じように、日本人が飽きやすかったということで終わるのだろうか。

ということを考えだしたのが、このあとに続くラジオについてはFM放送局、そしてコミュニティFMの開局ブームが存在するからだ。ラジオが人気が無くなったのではなく、BCLの人気が無くなったということでしかないのだから。


★切手
つぎにはこれを上げないといけないと思うのが、切手収集ブーム。これについては自分も収集していたし、出戻り感覚があるので。
今でも、発売日の早朝に郵便局に並ぼうとして家を出ようとした私(そもそも、私はそんなに早く起きたりしたことがない)を親が引き止めて、なぜこんな時間に出かけるのかと問いつめられたのが昨日のように思い出される。
それぐらい、当時(すでに二度目のブームの後期であろう)ですら切手の発売日には、郵便局に人が並ぶ状況だったのだ。まして私は小学生。歴史はブームについて何と言っているだろう。株投資ブームで子供が語り出した時に、引き上げる時期だという話。
だが、日本では小学生を含めたおよそ可処分所得が少ない(もしくは皆無?)であろうと思われるところから様々なブームが引き起こされていることは否定出来ない事実であり、切手についても又、なのである。

だが…で戻った切手業界は、陰惨・破廉恥な状況だった。
  • ふるさと切手という名の濫発(額面×都道府県=? これは相当な額ですよ)。
  • 平成以降のシールのような切手の濫発(もはや語る言葉もありません。あれが切手ですか???)

ここで、私は自分の収集について二つの縛りをかけることにしました。
  • 昭和の切手にする
  • 凹版の切手にする
です。

私は、昭和という時代に生まれているので、昭和という時代を実感するためにもその時代に限りたい。又、凹版は印刷技術の忰なので、切手のサイズでもその凄さが理解出来る。

ということで、私は再び切手の収集を再開する気持ちになれました。

ですが、同時に、達人のすばらしいアルバムを見てみたい! という衝動も生まれました。切手展などで見ることも可能ですが、隠された市井のアルバムが見てみたい! これが、今の私の野望の一つです。
最終更新:2013年01月15日 03:29