出口社長コメント
- 地域活性はゲームととらえるといいと思う。
- トランプゲームであれば、まずは手札を見る。そして、使えるものと使えないものを整理する。
- 地域興しでも同じで、まずは手札を見ることが大切。
- 夕張の場合、炭鉱というジョーカーはもう使えないのだから、その他の手札でやるしかない。
- 観光はでかい産業。ディズニーを参考に考えてみる。
- 東京圏は世界に類を見ない、人工集積地。観光を考えるときは、どこからどのルートでくるかを整理することが大切。
- 立派な施設をつくっても、道がなければ人は来ない。
- 夕張は、炭鉱から観光へといったが、どこからどう集めるかという集積を考えないとだめだ。
- 札幌、福岡は元気だが、札幌は北海道中から、福岡は九州中からくる。旭川は、動物園という切り札を作った。
- 夕張はお客をどこからどのように持ってくるのか、正直難しいと思う。
- スキー場であれば、他の魅力的なスキー場と差別化を図るか。ルートも確保せねば。
- 若者は、都会に吸収されるというのは、世界的な流れ。これは、止められない。
- だったら、お金をもっている高齢者を呼び込み、高齢者の楽園を作るという発想があってもいい。
- 観光を考えるのであれば、定住人口を考えず、滞在人口を考え、お金をどう落としてもらうかを考える。
- まずは、イニシャルコストを抑えることを考える。次に、どこから客を持ってくるか考える。
- 極論を言えば、札幌から客を連れてくることを考えないとだめだ。
- 夕張メロンを東京で売らない。夕張メロンを食べたければ、夕張に行くしかない状況をつくる。
- フランスの三つ星レストランで、田舎にしかなく、パリに出店しない店がある。
- 供給をしぼるというのは、いい一手。
- いままで日本は供給を絞るという事をしたことがない。一切地元から出さないのが儲けるポイント。
司会者説明
- 実際には、80年にテーマパーク開設。観光客数は確かに増えたが、その後減少し、テーマパークも自治体も財政破綻した。
- 社長のコメントにもあったとおり、観光客のほとんどは道内日帰り客。
出口社長コメント
- 民間は新しい事業は幅で考える。一番悪いときと、一番いいとき。一番悪いときでも収支がとんとんでないと事業はやらない。日本の空港は、当初計画を達成できている空港はゼロ。
リンク
夕張市の観光入込数の推移や道内・道外比率など。観光客のほとんどは道内日帰り客。
関連書籍
社長の指摘する「官の事業計画の甘さ」が悲劇を招いた事例が数多く載っています。あまりのずさんさに絶句します。
夕張市が破綻へと至ったプロセス、破綻後の市民生活を丹念に取材した本。考えさせられます。
最終更新:2011年10月17日 00:28